~じゅうたん詐欺?ぼったくりバー、いろいろあったけど、やっぱりイスタンブルは素敵な街でした~
第7話:DAY3-3(じゅうたん詐欺?後半)
DAY3:2019年2月5日(火)その3
<出会ったのは、じゅうたん詐欺師?>後半
~じゅうたん詐欺師?の弟子と仲良く?「ハマム」へ~
じゅうたん詐欺師?のお弟子さんB氏と相談し、まず、「ハマム」に行くことになりました。

(キャガログル・ハマム)
ぼくは、トルコに来たら「ハマム」に行きたかったのですが、一人ではハードルが高くて行きにくいと感じていたからです。

ハマムとは、トルコ式の公衆浴場のことです。

ぼくが連れて行かれたハマムは、大理石でできた30m四方くらいありそうな広いお風呂場の中央に50cmくらい高くなっている半径2mくらいの石の台がありました。
ぼくは、脱衣所みたいなところで裸になり、お風呂場に入っていくと、あとは、トルコ人の施術士みたいな毛むくじゃらの中年男性の指示に従うだけです。
石の上に寝かせられ、体や頭を洗ってもらったり、マッサージをしてもらったりしました。



体中泡だらけにされ、何かの葉っぱみたいな大きな物で、はたかれたりしましたが、特に痛さはなく、心地よささえ感じました。
マッサージは、中国式ともタイ式とも違い、首をひねられたり、肩をよじられたり、何か柔道の関節技をかけられている感じがしましたが、特に痛さは感じませんでした。
関節の可動域が広がり、身体が軽くなった感じがしました。
~トルコの社交場「水タバコ屋さん」へ~

ハマムで汗をかき、すっきりした体で、次は「水タバコ」屋さんに連れて行かれました。
日本で言う「水タバコ」は、トルコでは「ナルギレ」と発音していました。


水タバコは、上の写真からも分かる通り、専用の香り
(フレーバー:果物やスパイス、花、コーヒーなどの香りがあります)
が付けられたタバコの葉に炭を乗せ、熱します。
そして、そこから出た煙をガラス瓶の中の水に通して、その煙を吸うという中東やトルコで昔からある嗜好品です。
一般的な紙巻きタバコと違い、道具が大がかりなので、街の至る所に水タバコ屋さんがあり、愛好家のほとんどが、自分専用の水タバコセットを店に置いているのだそうです。
だから、一般的な紙巻きタバコは個人で楽しむ物ですが、水タバコは、写真からも分かる通り、一種の社交場での娯楽となっているのです。
来店すると小一時間はゆったりした気分で、チャイを飲んだり、商売の話をしたりするらしいです。
ぼくは、B氏と、もうすっかり意気投合し、時折白煙にむせながらも、ゆったりした気分で談笑していました。
この水タバコ屋さんには、ほとんど外国人は見あたらず、煙にむせて咳き込む日本人(ぼく)の姿は珍しいようで、かなり周りを和ませたようです。
時折、笑顔で吸い方を教えに来るお節介なトルコ人が何人もいましたが、トルコ語が分からないので、ぼくは愛想笑いでごまかすだけでした。
考えてみると、自分一人では、ハードルが高すぎて、おそらく行けなかった様々な経験ができて、何物にも代えがたいすごく貴重な体験となりました。

楽しい体験が続きすぎて、もうこの頃には、詐欺のことなどすっかり忘れていました。
~長友選手(ガラタサライ)に会える?~
日付が替わり、水タバコ屋からの帰り道、B氏が、
「あきらは、サッカーは好きか?」
「もちろん」
「明日、長友の練習が見られるチケットが手に入るから一緒に行こう。
ボスがチケットをとってくれる」
当時、サッカーの長友選手がトルコリーグの「ガラタサライ」にいることは、知っていました。
練習風景でもいいから、実物の長友選手に会えたら夢のようです。
「それは、素晴らしい!ぜひ、行きたい」
「それでは、それは午後からだから、11時半にホテル前に迎えに来るよ。
一緒に昼飯を食べてからスタジアムに向かおう」
と約束をして、B氏と別れました。
(B氏はぼくの泊まっているホテルまで送ってきてくれたので、ホテルのランクからしても、ぼくがお金持ちではないことはバレバレです)
一人、ホテルの部屋であれこれ考えていると、
「なぜ、俺みたいなどうでもいい男にこんなにも良くしてくれるのかな?」
と、酔いが醒めてくるとともに、不思議に思う気持ちが、膨らんできました。
~友人知人からの罵詈雑言!~
その後、友人知人らとメールや電話で、「こと」の経緯を話したところ、
ほぼ全員が、
「何を考えてるんだ!詐欺に決まってるだろ!」
「かかわるのは、やめろ!」
「明日のサッカー?長友?アホか!行っちゃだめに決まってるだろ。」
「とにかく、仮病でも何でも使って、つきあいは即、やめろ!」
「お前は、何でそんなにいつも脳天気で楽観的なんだ。海外旅行は、もっと警戒レベルをマックスにして行動しなきゃだめだ」
等々、罵詈雑言を浴びせてきました。
ぼくは、内心
「被害にはあってないし、じゅうたんの商売の話は、強制とか無理矢理って感じではないし、金持ちじゃないし、金がないことも向こうには伝わっているし、長友は見たいし、、、」
まだ、もやもやした気持ちが、心のどこかにありましたが、泣く泣く、
明日の約束を断る決心をしました。
うまい断り方を英語でしゃべれるようにノートに書いて、何度も何度も練習していたら、いつの間にか眠りについていました。