DAY2:2018年4月29日(土)その5

~五泉山(ごせんざん)公園へ~

「蘭州水車博覧園」で巨大水車を見ました。
巨大な水車を活用して、黄河の水を生活に利用してきた人々の知恵に驚きました。

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次は、「五泉山公園」に行くことにしました。

「五泉山公園」は、地図の真ん中右寄りの一番下にあります。

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「五泉山公園」はその名の通り、5つの泉が湧き出している公園です。
甘露泉、掬月泉、模子泉、恵泉、蒙泉の5つです。
特に、模子泉は、洞窟の中にあり、手を泉の中に差し込んで、石に触れば、たちどころに男の子が授かるという言い伝えがあるそうです。
なので、男の子を望む夫婦には人気のスポットらしいです。

園内には、寺社や動物園などがあり、市民の憩いの場所にもなっています。

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~中山鉄橋の夜景を見に~

「五泉山公園」から「中山鉄橋」に行く道中にあった石像です。
「蘭州母子の像」というのだそうです。
蘭州では、健やかな子育てのために、この像を訪れる人が多いのだそうです。

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~中山鉄橋の夜景に感動!~

夕食を食べたり、黄河の川沿いでひっくり返って小休憩をしたりしていたら、すっかり日が暮れました。
中山鉄橋の夜景は、ガイドブックにはあまり掲載されていません。
ホテルの従業員に「絶対に見た方がいい」と言われて、行くことにしたスポットです。
来てみると、地元の人に人気があるだけのことはあります。
素晴らしいです。

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川向うの「白塔山公園」の山々までライトアップされて、非常に美しい夜景です。

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昼間見ると、古めかしい「中山鉄橋」ですが、ライトアップすると目を疑うばかりの美しさです。

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観光船の光も夜景に一役買っています。

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川向うの「金城閣」の屋根の縁取りされたライトアップもなかなかのものです。

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黄河の川面に映し出された色合いも、なかなかいいですね。

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昼間の茶黄色の川の色が嘘のようです。

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羊皮筏(ヤンピーファーズ)の乗り場です。
ここからのライトアップもきれいです。
この時間に羊皮筏に乗ったらきれいだろうとは思いますが、さすがに無理ですね。
あの原始的な乗り物では、転覆の危険がありますからね。(笑)

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よく見ると、立木の形が分かります。
白塔山の森林の中にライトを仕掛けてあるのですね。

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川岸では、結婚式用の写真撮影も行われています。
「おめでとうございます!」
「末永くお幸せに!」

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~帰路の新幹線で、YAさんとの出会い~

DAY3:2018年4月30日(日)

「中山鉄橋の夜景」を見た後、軽く、ビールで乾杯し、すぐに、ホテルで寝ました。
3日目は、上海に帰るだけです。

蘭州西駅から上海に高速鉄道に乗って、また、11時間以上かけて帰ります

高速鉄道の中で、「四川大地震」のビデオを見ていたところ、一人の中国人に声をかけられました。

「日本人ですね」
「わたしは、日本に興味があります」
「日本人の友だちがほしいです」


と、たどたどしくはありましたが、かなり正確な文法と発音の日本語で話かけられました。
ぼくたちは、最初は、少し警戒していましたが、朴訥(ぼくとつ)とした人柄と嘘のない話の内容に、いつの間にか、談笑し合うくらいの関係になっていました。


~YAさんの紹介~
次の成都シリーズにも登場しますので、この話しかけてきた中国人(これからは、YAさんと呼びます)の紹介を少ししたいと思います。
<元軍人>
YAさんは、40代半ばで元軍人です。
人民解放軍に在籍していて、おもに、拉薩(ラサ)の防衛に従軍していたという話です。
ラサの防衛ということは、中国的には、最優先防衛地帯の一つです。
そこの指揮官にまでなった人なので、かなり優秀な軍人だと思います。
軍隊を退官した今は、軍人年金で悠々自適な生活をしています。
本拠地は上海ですが、中国国内を自由に旅しています。
しかし、外国に行くことは許されないということです。
亡命による重要国家機密の漏洩に繋がる可能性があるからだそうです。
退官した今のライフワークは、「ラサ」の人々と生活を共にして、ラサの人々のためになることをしたいと言っていました。
退官した今でも、1年の半分くらいはラサで生活していると言っていました。

<日本好き>
YAさんは、日本や日本人が好きだと言っています。
40代半ばの中国人は、反日教育をしっかり受けてきた世代なので、日本人を好きな人は、一般的には、あまり多くないと思います。
しかし、YAさんは、今までいろいろ読んだ書物の中で、日本に惹かれ、日本や日本人が好きになったと言っています。
元軍人でも外国に行けるような世の中になったら、絶対に日本に行くと言っていました。
そのためにも、今、日本語を独学で勉強しているのだと言っていました。
独学で、しかも、日本への渡航歴がないにもかかわらず、日本人の我々とこれだけの深い話ができるなんて、素晴らしい語学習得能力だと思いました。
中国国内を旅している中で、日本人らしき人を見つけると、声をかけ、日本語で会話をし、日本語能力を高めているのだそうです。
その努力に頭が下がります。

<成都行きの約束>
詳しい話は、次回の新シリーズで紹介しますが、ざっくりとまとめて事の経緯を説明します。

高速鉄道の中で、TAさんと一緒に見ていた「四川大地震」のビデオです。

四川大地震の大惨事の際、李先生と30人の教え子たちが体験した様々な惨事や心の葛藤などを紹介したNHKのドキュメント番組です。

主人公の李先生です。

大地震の際、ご自身の一人娘を亡くしたにもかかわらず、教え子の救助や心のケアに奔走します。大地震の後も、多くの課題を抱えた子どもたちを支え続けます。

当時の教え子たち(上越市立針小学校の5年生)と、道徳の時間にその番組を一緒に見る機会を設けました。
当時の教え子たちは、李先生の姿を見て、感銘を受け、何か力になりたいと思い、いろいろ話し合いました。
その結果、励ましのお手紙を書いたり、米を売ったお金を送ったりしました。
ぼくの中国人の友人に頼んで、李先生の手元に確実に届くようにお願いしました。

その後、李先生たちからは、何の返事もリアクションもないまま数年が経過していました。

ぼくの記憶の中にも、李先生が消えかかりそうになっていた頃、上のような、関口知宏さんの中国鉄道の旅に高校生とともに出かける旅番組を見ました。

その旅番組の中で、関口知宏さんは、高校生を、李先生に合わせるのです。
そして、四川大地震の時の話を高校生たちに聞かせるのです。
その、最後の場面で、高校生の一人が
「李先生がそんなに強くいられたのはなぜですか」
という質問をした時、下のような李先生の言葉が聞かれるのです。

李先生が、高校生たちに見せたのは、ぼくの教え子たちが書いたお手紙だったのです。
中国語ではない、日本語の手紙でしたが、気持ちは伝わっていたようです。
李先生が、何年もの間、ずっと子どもたちの手紙を持っていてくれたことが、涙が出るくらい嬉しかったです。
そして、その手紙が、少しでも李先生の役に立っていたことが分かって、さらにうれしかったです。

という、話を高速鉄道の中で、3人(ぼく、TAさん、YAさん)でしていました。
何といっても11時間ですから、たっぷり時間はあります。

そんな話の中、いきなり、YAさんが、涙ぐんだ声で

「宮田さんを李先生に合わせます」
「宮田さんは李先生に会うべきです」
「李先生も宮田さんに会いたがっているはずです」
「ぼくが、皆さんを成都に連れて行きます」

と言ってくれたのです。

さて、今日、出会ったばかりの中国人とそのような約束が本当に実現されるのでしょうか?
そんな話、実現出来たら、夢のようです。

(第6話:最終回、終わりです)

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今回でシリーズ13:「念願のシルクロードPart4:蘭州編」が終了します。
羊皮筏(ヤンピーファーズ)に乗って黄河を横断したり、蘭州ラーメンを食べたり、巨大水車に驚いたりした旅でした。

次回からは、新シリーズ14「念願のシルクロードPart4:四川・成都編」が始まります。
李先生との初対面やパンダとの出会いなどを紹介したいと思います。
シルクロードとは、少し話がそれるかもしれませんが、引き続きのお付き合いをよろしくお願いします。

また、ヨーロッパ旅が、約1か月後に迫ってきたので、そろそろ、本格的に準備に入ろうと思います。

そこで、ブログの更新を明日から1日おきにさせていただきます。
1日おきとなっても、変わらぬお付き合いをお願いいたします。

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