DAY4:2019年10月2日(火)その3

~「シャーヒズィンダ廟群」:その3~

「シャーヒズィンダ廟群」①~⑥まで紹介してきました。
規模の大きさや豪華な装飾にただただ圧倒されます。
今回は、⑦からの紹介です。

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~建物番号⑦「アミール・ブルンドゥク廟」~

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廟群も後半に、入って来ました。
左側に見えてきたのは、建物番号⑦「アミール・ブルンドゥク廟」です。
ティムールさんの部下の将軍を祀(まつ)った廟だと言われています。
この廟が、他と趣が異なっているのは、未完成だということです。
入口の天井をご覧ください。
何か違和感を感じませんか?
経年劣化(けいねんれっか)で剝(は)がれたというより、もともとタイルを貼っていないといった様子です。
明らかに途中で工事を止めていますよね。

地球の歩き方には「未完成」という表現を使っていますが、未完成ということは完成させる意志がある時に使う言葉なので、違和感がありますよね。

「建築放棄物件」か「建築中止物件」ですよね。

どうしてこのような事態になったのか、ガイド本や案内看板など、探してみましたが、どこにも何も書いてませんでした。

あとは想像しかありません。
普通に考えれば、建築途中、この部下の将軍は、軍事的な失敗が発覚でもしたのでしょうか?
そんな、想像が膨らむ面白い建物です。

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中の壁も下面は貼ってありますが、中段は、未完成です。
入口の向こうには、④と⑥がよく見えます。

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白壁部分は、明らかに未完成です。
普通の建築物ならそれほど気になりませんが、この廟群の他の建築物が、豪勢なだけに、白壁だけで放っておかれているのは、妙に気になります。

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~建物番号⑧から⑪~

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建物番号⑦未完成物件「アミール・ブルンドゥク廟」の右脇を過ぎると、写真のような門があります。
建物番号⑧番「クサム・イブンアッバース廟」に入る門です。
この門は、モンゴル帝国来襲の際にも破壊から免れました
結果的にサマルカンドで最も古い建築物となっています。

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写真は建物番号⑧番「クサム・イブンアッバース廟」のドームです。
この「クサム・イブンアッバース廟」も先ほど紹介した門とともに、モンゴル帝国からの襲撃から逃れた建物です。
門とともに、サマルカンド最古の建築物です。

クサム・イブンアッバースさんとは、7世紀にイスラム教布教のためにサマルカンドを訪れた預言者ムハンマドの従兄弟(いとこ)だと言われています。

この廟が造られた年代と、クサム・アッバースさんの没年代にかなり隔たりがあります。
それは、アッバースさんは、信仰のために斬首されましたが、自分の首を拾って地中深い井戸の中にある楽園で永遠に生きているという伝説によるものだと言われています。

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建物番号⑨番の「トゥマン・アカ廟」です。
トゥマン・アカさんを祀った廟です。
トゥマン・アカさんとは、サマルカンドの英雄「ティムール」さんのお気に入りの奥さんだそうです。(何人の奥さんがいたのかは、不明です)

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⑨番の「トゥマン・アカ廟」から⑩番「フッジャ・アフマッド廟」⑪番「無名の廟」を眺めています。
⑩番「フッジャ・アフマッド廟」は、廟群の突き当りにあるこの廟群の中で2番目に古い廟です。
⑪番「無名の廟」は、無名の廟とされていますが、ティムールさんの奥さんのクトゥルグ・アカさんのお墓ではないかとも言われています。

これで、一応、廟群の観光は終了です。

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~再び、「天国への階段」へ~

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廟群の奥から外へ出る通路はありません。
だから、もう一度、元の通路を戻るしかありません。

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再び、戻ってきました。
「天国への階段」です。
そうです。
この廟群に入ると、必ずこの「天国への階段」に戻って来ないと帰れないのです。


「往(い)きも帰りも同じ段数だったら、天国に行ける」
という言い伝えを、朝、ホテルのオーナーから教えてもらいました。

階段の段数を慎重に数えて下りました。

ぼくは、「やった!同じ段数だ!」と大喜びです。
同じ段数だったので、天国に行けそうです。(笑)

オーナーが、その時、付け加えて教えてくれたのが、
「その段数は、誰にも教えてはいけない」
ということです。

だから、ぼくは、段数は、誰にも教えません。(笑)

なかなか、楽しい「死者の通り」巡りでした。

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次は、「ハスラティ・ヒルズ・モスク」へ行こうと思います。
実際に使われているモスクです。
観光地とはまた違った景色が、見られるかもしれません。

(第12話、終わりです)

(第13話:「ハスラティ・ヒルズ・モスクへ」です)

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宮田 彰(あきら) 1961年新潟県上越市生まれ 新潟県内公立小学校教員を33年間勤める 2015年から中国上海のアメリカンスクールにて教員 2021年退職 2022年「あきらのふらブラ旅ブログ」開設 現在上越市在住

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