~サマルカンドって?~
今日からシリーズ10に入ります。
引き続きのお付き合い、よろしくお願いいたします。
今回は、2019年に行った「サマルカンドの旅」の紹介です。
サマルカンドは、中央アジアのウズベキスタンという国にある、シルクロードの東西交易の中心だった町です。
別名、
「シルクロードのオアシス都市」
「青の都」
「イスラム世界の宝石」
などと、呼ばれているようです。

地図で見ると、確かにシルクロードの東西の中心にあたる位置にあります。

「青の都」と言われるだけに、青色のモスクが象徴的な町です。


「イスラム世界の宝石」にも納得ですよね。

まさに「青の都」などの別名が納得していただけるかと思います。

~シルクロードへの憧れ~
なぜ、サマルカンドなのかをお話しする前に、シルクロードへの憧れについて少し、お話しさせてください。
ぼくは、小学校の頃から「シルクロード」に憧れていました。
きっかけは、もちろん、NHK特集「シルクロード」です。

初回の放映が1972年ですから、ぼくはまだ、小学校高学年です。
偶然、その番組を見た時、頭からすーっと血が引く思いがしました。
オープニングの喜多郎(きたろう)さんの音楽と砂漠を渡るラクダの隊商を思い出しただけで、今でもゾクゾクっとします。
いつか、絶対にシルクロードを旅する仕事に就きたいと考えるようになりました。
NHKのシルクロード取材班の荷物持ちでも運転手でもどんな仕事でもいいと。
しかし、進路を決めなければいけない大学4年生の5月に父が急死しました。
母親に地元で就職するよう懇願され、新潟県の教員になりました。
それから、シルクロードへの強い思いは、片隅に追いやりながら、新潟県で33年間、真面目に?一生懸命、小学校の先生を務めました。
その後、55才で、新潟県の教員を退職し、中国で教員になりました。
中国を選んだ理由の一つに「シルクロード」への憧れがあったのは、もちろんです。
日本で教員をしている時より、自由に旅ができる環境になったことは間違いありません。
休みの度に、敦煌(とんこう)や蘭州(らんしゅう)などシルクロードに足を運びました。
それらの様子は、あとで、ご紹介する予定です。
すいません、長くなりました。
要するに、この歳になって思うことは、
「幼いころの思いや憧れは決してバカにできない」
ということですね。
サマルカンドに話を戻します。
~なぜ、サマルカンド?~
シルクロードへの強い思いは、理解していただけたかと思います。
いつか、シルクロードを陸移動で上海からヨーロッパまで旅したいという強い希望があります。
そんな旅を考えた時、途中、途中に行ったことのある町があるといいと思ったのです。
それが、イスタンブルでありサマルカンドだったのです。
それから、もう一つは、吉田拓郎さんです。

ぼくは、小学校の時から吉田拓郎さんの音楽が好きでした。
彼が1986年に作った曲に「サマルカンド・ブルー」という曲があります。
「空より青い サマルカンド・ブルー」から始まる曲です。
あまりヒットはしなかったので、知っている人は多くないと思います。
この曲の中で拓郎さんは「サマルカンド・ブルー」というフレーズを何十回となく繰り返すのです。
いつか、その「空より青い」という「サマルカンド・ブルー」を見に「サマルカンド」という土地を旅したいと考えるようになりました。
前置きが長くなり過ぎたので、そろそろ、旅の話に移ります。

~上海からウルムチ経由でウズベキスタンへ~

中国・上海で教員になって2年目の「国慶節(こっけいせつ)」の休みでした。
中国では、2月の「春節休み」が有名ですが、10月にも「国慶節」の休みがあります。
1949年10月1日に毛沢東(もうたくとう)氏によって、中華人民共和国が設立宣言されました。
それをお祝いする意味で、中国国民が10日間前後のお休みになるのです。
ぼくたち外国人は「中国国民」ではありませんが、中国の制度に従い、毎年、お休みの恩恵にあずかります。
1年目は、中国国内のシルクロードに足を運んでいたので、そろそろ、国外に出てみようと思い、「ウズベキスタン・サマルカンド旅」を計画しました。
手に入れたチケットは、
上海虹橋空港発(16:20)→
中国・ウルムチ経由(21:40着 23:45発)→
ウズベキスタン・タシケント着(23:45着)です。
ウルムチ発とタシケント着が同じ時刻になっていますが、記載ミスではありません。
中国とウズベキスタンの時差が3時間あります。
3時間飛行機で飛んでいても、時差分の3時間が戻るので同じ時刻になるという、からくりです。
チケットをネットで購入した時には、
「ウルムチで約2時間の乗換(トランジット)時間があるんだな」
くらいの軽い気持ちしかありませんでした。
この後、ウルムチで自分史上最悪の屈辱的事態に巻き込まれるとは、この時点では、全く予測ができませんでした。
(第1話:終わりです)
(第2話:「ウルムチで、最悪の屈辱的事態」です)


