DAY1:2022年10月14日(金)その2
~悲惨な一夜~

夕方富士吉田に着いた後、「吉田のうどん」を食べに行きました。

美味しかったのですが、量が多過ぎ、太過ぎ、固過ぎなどで苦戦しながらも完食しました。

「新倉富士浅間神社」の駐車場が今晩の野宿場所でした。
「お腹が一杯」というより「胃が破裂しそう」という状態でした。
だから、O君には申し訳ないと思いつつ、毎回お馴染みの「宴」の中止を申し出ました。
こんな状態では、酒どころではないと思ったからです。

~寝入ったと思ったら、、~
小降りでしたが、雨も降っていたので、車中泊にしました。
車に潜り込んで横になった途端、寝入ったようですが、30分もしないうちに、はげしい胃もたれがしてきました。
以前、逆流性食道炎と診断された時と同じような症状でした。
「やばい、再発かも!」
と、不安になりました。
右下に寝ても、左下に寝ても、はげしい胃もたれと胸やけは、治りません。
逆にどんどん悪化していくようです。
胃薬を飲んでも、全く改善の兆しはありません。
それならば、横にならずに過ごそうと考えました。
サロンスペースにいるとすぐに横になってしまうので、助手席に移りました。
眠いのに横になって寝ることができないというのは、非常に苦痛です。
でも、仕方ありません。
逆流性食道炎は、横になると、胃酸が逆流して食道に炎症を起こすからです。
激しい胃もたれと胸やけが治まったのは、朝方近くだったと思います。
それまで、ずっと、横にならずに助手席で過ごしました。
寝たのか、寝ないのかよく分からない一夜を過ごしました。

DAY2:2022年10月15日(土)その1
~駐車場から展望台を目指したものの、、~
体調不良・睡眠不足と闘いながら朝を迎えました。
雨は上がっていましたが、曇り空です。
でも、ぼくたちは、展望台から富士山を望む絶景を目指して、山門の階段を上がっていきました。

この地図から見ても、浅間公園や展望台までは、かなり遠いことが分かります。

途中に様々な神社や見晴台みたい所があります。

ところが、行けども行けども、富士山が見えません。
雲が晴れて、太陽が顔を出す時も、何度かありましたが、富士山の方向だけは、分厚い雲がかかり、富士山が顔を出してくれる気配が全く感じられませんでした。
このまま、疲労した体で登っていっても、徒労に終わる可能性が高いです。
今日は、諦めて、明日もう一度チャレンジすることにしました。
一旦、この地から撤退することにしました。
~「忍野(おしの)八海(はっかい)」へ~

「新倉富士浅間神社」から富士山を拝むことは、今回の旅の最大の目玉の一つだったので、後ろ髪が引かれましたが、気持ちを切り替えて、「忍野八海」へ向かいました。
現在地からは、割と近い位置関係です。


「忍野八海」は、「世界遺産・富士山」の構成遺産の一つです。
ご存じの通り、富士山は、2013年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
正式名称は「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」というのだそうです。

富士山からの湧水が至る所から湧き出しています。
味は最高です。

こんなに澄み切った湧水にも生息する魚がいます。

湧水の水流を利用して水車を回しています。
おそらく、そば粉を挽いているのだと思います。

湧水同士が合流している地点です。
両方とも濁りがないので、合流しても濁るわけがありません。

どこへ行っても、美しく清冽な湧水が流れていて、とても、居心地の良い場所です。
天然のミネラルウォーターも飲み放題です。
空気も美味しく、とても気持ちがいい場所です。
しかし、どこからも富士山が見えないのです。
どんなにいいことを列挙しても、富士山が見えないことには、気持ちが治まりません。

資料館の看板には、こんな美しい富士山の写真が、でかでかと飾られています。
「この景観は、資料館敷地内よりご覧いただけます」
と、大きく宣伝しています。
何度も言いますが、資料館の展望台に行こうが、どこに行こうが、今日は全く見れません。
がっかりです。

季節的に条件が合えばこんな感じで見えるのかなと、パンフレットの写真を見ながら、想像を膨らませるしかありません。
そのうち見えると信じつつも、、、
(第3話:終わりです)
(第4話:「いつになったら富士山は、、」です)

