DAY1:2022年10月14日(火)その1
~富士吉田を目指して~


↑「新倉(しんくら)富士浅間(せんげん)神社」の「あの写真の風景」に憧れ、富士吉田に向かいました。
「新倉富士浅間神社」は、富士吉田市にあるからです。
今日は、「新倉富士浅間神社」の駐車場まで行ければ、それでよし、としました。

~いきなりの寄り道リクエスト~
長野県から山梨県境に入ったあたりで、相棒のO君が、言いにくそうな声で
「なあ、実は、どうしても行きたい所があるんだ」
と突然言い出したのです。
どうやら、このあたりの地図をカーナビで見ていたら思い出したようです。
「『信濃境(しなのさかい)駅』にどうしても行きたい。理由は聞かないでくれ。」
と言うのです。
何を恥ずかしがっているのかと思いましたが、
「信濃境駅はここから高速道路を降りて、また、長野県側に戻らなきゃいけないから、理由くらいは教えてくれよ」
と、ぼくが言うと、はにかみながら、事情を話してくれました。
どうということはありません。
昔、「信濃境駅」が、TBSテレビドラマ「青い鳥」(豊川悦司主演)の撮影現場になったということです。
O君は、その「青い鳥」のドラマの大フアンだったのです。
一度、近くに来たら行ってみたかったということです。
そんなことはよくあることです。
断る理由はありません。

信濃境駅です。
O君は、勇んで車から飛び出しました。
そして、駅舎やらホームやら近隣の商店街やらを、熱心に何枚も写真撮影していました。
気持ちは分かります。
ぼくも昔、岡山のローカル線で「方谷(ほうこく)駅」を発見した時、感動のあまり、何枚も写真に収めたのを覚えています。
(方谷駅は、山田方谷さんの名前を付けた駅です。日本で人物名が駅名になっている唯一の駅です。山田方谷さんは、河井継之助さんの師匠にあたる人です)
他の人から見ると、どうでもいいことが、その人にとって、ものすごく価値のある事って、結構、ありますよね。
お互いさまです。


「新倉富士浅間神社」への登り口の駐車場に辿り着いたのは夕方6時近くでした。
ここを今日のねぐらに決め、夕食を食べに行くことにしました。
~初めての「吉田うどん」~
もちろん、お目当ては、「吉田うどん」です。
四国旅では、讃岐うどんで何度も美味しい思いをしてきたので、今回の旅でも「うどん」で行こうと決めたのです。

富士急「富士山駅」の駅ビル内にある「とがわ」という、うどん屋さんに行きました。
ネットで調べたら、「吉田うどん」らしい吉田うどんを食べさせてくれるという「ふれこみ」だったからです。
さて、吉田うどんとはいかなるうどんなのでしょう?
期待が高まります。

メニューは、全て「うどん」です。
「吉田うどん」は正式には「吉田のうどん」のようです。

メニューによっては、売り切れもある、かなりの人気店のようです。

新聞でも取り上げられている有名店です。

ぼくは、人気ナンバーワンと書いてあった「富士山うどん」を注文しました。
富士山に来たのだから、「富士山うどん」、なかなかいいと思いませんか?
閉店近かったので、お店のおかみさんが、とびっきりの笑顔で「麺、大盛にしておきました」と大サービスです。
ぼくたちは、幸先の良さに嬉しさ満開です。
(喜んだのは、食べる前だけでしたが、、、)

見た目は、いたって普通の太めのうどんです。
富士山うどんというネーミングらしく富士山型の天ぷらや豚バラ、ニンジンのみじん切り、ゆで卵丸ごと一個、わかめなど具沢山のうどんです。

期待に胸膨らませた一箸目です。
ところが、一口食べた瞬間、「これは手強いぞ!」と感じました。
美味しいとは思いましたが、それ以上に手強さを感じました。
「太い、固い、噛めない、呑み込めない」手強さです。
以下5分ごとの進捗(しんちょく)状況を撮影したものです。
小学生の「一人一研究」だと思ってご覧ください。

5分経過しました。
麺が少し減ってきました。

10分経過しました。
すでに、顎(あご)が限界に近いです。
讃岐うどんなら、すでに1杯完食している時間です。

15分経過しました。
ゆで卵を食べました。
麺が短く切れ切れになっているのがお分かりでしょうか?
「するする」とか「つるつる」とか麺独特の食べ方ができないのです。
麺を嚙(か)み切らないと喉に入らないし、嚙み切った後は、よく噛み砕かないと食道に入っていかないのです。
そして、よく噛み砕いていると、顎(あご)の筋肉が極度に疲弊(ひへい)してきます。

相棒O君は、この時点でギブアップです。
まだ麵が残っています。
激しい運動をした後のような目線です。
激しい息づかいさえ聞こえてきそうなワンショットです。

20分経過しました。
ぼくも、ギブアップしてしまおうかと何度も思いました。
でも、お店のおかみさんが、「麺、大盛にしておきました」と大サービスしてくれた時のとびっきりの笑顔を思い出すと無下には残せません。
これくらいの残量は意地でも食べてやるぞ!と頑張ってしまいました。

25分経過しました。
何とか富士山型のかき揚げみたいな天ぷらを喉に押し込みました。

30分経過しました。
汁が底に少し残っていますが、一応、完食したことにしてもらいました。
もちろん、完食した達成感や満足感はありましたが、それ以上に青息吐息の疲労感で一杯でした。

駅ビルから出てきた時には、外はすでに、真っ暗です。
「お腹が一杯」という表現より「胃が破裂しそう」と言った方がいいような状態です。
その後、悲惨な一夜をむかえるわけですが、その様子の紹介は、次回にさせてもらいます。
(第2話:終わりです)
(第3話:「悲惨な一夜」「富士山が、、、」です)

