DAY3:2022年10月16日(日)その4
~富士宮市へ~

富士山に出会えて大満足です。

登ってきた道を、今度はひたすら下ります。
そして、県道に合流したら右折し、富士宮市の方面に進みます。

~温泉と宿探し~

今日、入る予定の朝霧温泉「風の湯」です。
もちろん、温泉から富士山を眺めようと、厳選した温泉です。

写真は、ホームページからです。
条件が良ければ、温泉から上のような富士が見えるはずです。
しかし、富士山から下ってきた後は、いつも通り生憎(あいにく)の曇天です。
今の状況では、全く見えません。
この後も、天気が良くなったとしても、暗くなるので、あまり期待することはできません。
ぼくたちは、野宿のルーティーン通り、温泉に入る前に、今日の宿泊場所を決めることにしました。
富士山が見えないのであれば、昼間でも夜でも同じだからです。
一旦、温泉から離れ、宿泊地探しです。
第1候補から第3候補まで全て条件が合わず、空振りです。
時間だけが過ぎていきます。

ようやく条件に合致したのが、第4候補の「朝霧自然公園」です。

明日の富士宮観光を考えると、かなり逆方向(北上)に来てしまいました。
時間的にも、道順的にも、ロスが大きいとは思いましたが、仕方ありません。
「朝霧自然公園」は、ロスの面を除けば、ベストな条件です。
宿泊地が決まったので、再び、今来た道を戻る形で、温泉に向かいました。


「風の湯」に着いた頃には、すでに、薄暗くなってしまいました。

上の写真は、ホームページからです。
(入った時は、もっと薄暗かったです)
富士山はやはり見えませんでした。
薄暗くなったせいではなく、曇り空のせいです。
~コンビニで珍しい物を~

恒例の夜の宴(うたげ)のために買い物をしました。
普段は、地元のスーパーに寄ることが多いのですが、今日は、時間的に厳しいので、全国どこにでもあるコンビニに寄りました。
そこで、上の写真のような見慣れない物を見つけました。
「塔婆(とうば)」と手書きしてあります。
全国的なコンビニチェーン店で手書きの商品ということは、地域限定の物にちがいないと思って、店員さんに聞いてみました。
店員さんは、そんなことも知らないのかという感じで、
「お墓参りに行った時、自分の名前を書いてお墓に置いてくる塔婆ですよ」
と答えてくれました。
ぼくは、
「この地域、独特の風習ですか?」
と聞いたら、
「えー!?。他の地域では、しないんですか?」
と、逆に聞き返されてしまいました。
少なくとも、ぼくのふるさと・新潟県では、する人はいません。

あとで、ネットで調べてみたら、やはりこの地域独特の風習です。
お墓参りに誰が来たかが分かるように、お墓の前に置いてあるステンレス製の「塔婆立て」に、この「ミニ塔婆」をはめ込むのだそうです。
来た証拠の名刺代わりですかね。
旅は、おもしろいですね。
地域独自のいろいろな珍しい風習に触れることもできますからね。

~3泊目の宴~

「朝霧自然公園」に戻ってきました。
すでに、辺りは、すっかり暗くなっています。
空模様が怪しかったので、テントは張らずに、外で宴(うたげ)の開宴です。
もちろん、話題の中心は「奇跡のように出会えた富士山」の話です。

宴の途中で、やはり、雨が落ちてきました。
庇(ひさし)のある小屋にテーブルを移動させて宴の続行です。
この日は、富士山のお陰で、大変うまいビールが飲めました。
もちろん、貴船神社の「えんむすびのおむすび」にも感謝したことは言うまでもありません。
明日は、富士宮観光です。
富士山ゆかりの観光施設をめぐる予定です。
(第8話:終わりです)
(第9話:「富士山本宮浅間神社へ」です)
