DAY3:2022年10月16日(日)その

~えんむすびのご利益は?~

貴船神社の「えんむすび通り」です。

柿田川の透明度を実感した後、御殿場から「富士スカイライン」に乗り、富士山に近付こうと出発しました。
貴船神社分社で、「富士山との縁結び」をお祈りしたご利益(ごりやく)が、はたして表れるのか?
ドキドキです。

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~道路が、霧に、、、~

「富士スカイライン」に乗り、裾野市に入る頃、道路に霧がかかってきました。
柿田川の快晴が噓のようです。
「やはり、富士山の周りはガスってたんだな」
と、ぼくたちは、柿田川で富士山が見えなかった理由を理解しました。

行けども行けども、霧は、一向におさまる気配はありません。

これからどうするかを検討するために、「水ヶ塚公園」のドライブインで小休止です。

「水ヶ塚公園」の案内板です。
この後、もう少し富士スカイラインを進むと、Y字路の分かれ道になります。

~迫られる選択~
そのY字路で右折すると富士山の中腹部(5合目)まで車で行くことができます。
まっすぐ行くと、富士宮(ふじのみや)市街地へ出ます。
選択が迫られます。
<選択肢A>
・霧の中、九十九(つづら)折りのくねくね道を、富士山五合目を目指して、ひたすら進む。
<選択肢B>
・霧の中、危険を冒してまで富士山に拘(こだわ)って登っていくより、富士宮市へ早目に行って温泉に入ったり、富士宮焼きそばを食べたりしながら、富士宮観光を楽しむ。

なかなか、即決できなかったので、ドライブインの館内に入り、飲み物を飲んだり、展示物を眺めたりして、頭を冷やすことにしました。

展示物の写真です。
見事な富士です。

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展示物の写真です。
こちらも見事な富士です。

写真を見て満足するか?
可能性は、非常に低いけど、霧が晴れることを期待して登っていくか?
悩ましいです。

ドライブインの店員さんに山頂のことを聞いてみましたが、
「今、見えなくても見える時もありますし、今見えてても急に見えなくなる時もあるので、何とも言えませんよ」
という予想通りの返答でした。

ぼくの本音は、「半々」です。
何か少しでも背中を押してくれるものがあれば、登ってみたいという気持ちです。
O君は、こんな時はだいたい、無難な選択をするので、「富士山は諦めよう」と言うと思っていました。
(どちらかと言うと、今まで、無謀なぼくが、O君のリスク回避型の思考に何度も助けられてきました)
ところが、その時のO君は、
「可能性は低いと思うけど、行ってみないか?」
と、無難路線ではなく、困難路線を選択しました。
そうなれば、ぼくに異論はありません。
O君の積極的意見に後押しされて、富士山を目指すことにしました。
ぼくたちは、心の中で「四国カルストの二の舞になるかも」と考えていました。
でも、そうなったらそうなったで仕方ないという気持ちにもなっていました。

~ところが、ご利益が、~

Y字路から右折すると、案の定、行けども行けども霧の中です。
徐行すれすれのスピードしか出せない区間もありました。

しかし、奇跡が起きました。
20分くらい霧の中、苦しんでいた後、急に視界が開けてきたのです。

富士山を覆っていた雲が、裾野から巨大な誰かが、息でも吹きかけたかのように、すーっと浮かび上がっていったのです。

富士山の真上の雲が薄く高くなっていきます。

雲が晴れる様子をじっくり見るために、駐車場に車を停めました。

完全に雲が晴れ、富士山が目の前に現れました。

偶然、入った「高鉢駐車場」です。

ぼくたちは、信じられない思いです。
9分9厘諦めていた富士山が目の前に見えるではありませんか!
「えんむすび」のご利益があったのでしょうか。
今回の旅で初めての富士山とのツーショットです。
満面の笑みです。

せっかく出会えた富士山をしばらく、じっくり見つめようと、アウトドアテーブルまで出して、「富士山ウオッチタイム」です。

しばらくすると、再び、裾野の方から雲が湧き上がってきました。

どんどん雲が広がり、富士山の頭しか見えない状態になりました。

不安になりましたが、ここまで来たら、進むしかありません。

現在の地点は、赤印です。
これから、さらに高度を上げて進んでいきます。
富士山を再び覆い始めた雲は、果たして、どうなっていくのでしょうか?

(第6話:終わりです)

(第7話:「とりあえず車で行ける所まで、、」です)

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