DAY3:2022年10月16日(日)その1

~何がいけないの?~

↓2晩連続で泊まった「新倉富士浅間神社」の駐車場です。

↓下の写真のような情景を夢見て、向えた3日目の朝です。

起きた瞬間、「今日もダメか!」と思えるほどの小雨交じりの曇天でした。
空を見上げると、切れ目がないほど、びっしりと雲に覆われた空です。
ぼくたちは、うなだれながら、歯磨きをしていました。
「ぼくたちの何がいけないの?」
と、叫びたくなるくらいです。

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~諦めて、柿田川へ~

富士吉田での富士山は、きっぱりと諦めて、旅の目玉の一つ、「柿田川」に向かうことにしました。
一所(ひとところ)に拘(こだわ)り過ぎると、旅が進んでいかないからです。

山中湖畔を通り過ぎてしばらくすると、山梨県から静岡県に入ります。
静岡県は、青空です。
でも、富士山の方角だけは、曇っています。
この頃には、富士山が見えないのが当たり前のような気持ちになっていました。

柿田(かきた)川は静岡県清水町に流れています。
源流も同じ町にあります。
山岳地帯が源流ではない極(ごく)稀(まれ)な河川です。
全長1.2kmで、富士山からの湧水を源(みなもと)にした日本屈指の清流です。
富士山から遠く離れていますが、何十年という時を経て、自然に濾過された清冽な湧水が、この地に湧(わ)き出してくるというのです。
地図の中央で北から南に流れている川です。
狩野川(かのがわ)と合流し、沼津市で駿河湾(するがわん)に流れ込みます。

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~柿田川湧水公園~

柿田川の源流は、富士山からの湧水(ゆうすい)が地下からこんこんと湧き出している所です。
その源流地点が公園として整備されていて、遊歩道から湧水の様子を見ることができます。

公園入口です。
写真からも分かる通り、快晴とも言っていいくらいの天気になってきました。

案内板からも分かる通り、6か所の見どころを約30分で見て回れる湧水公園です。
どうやら清水町には、あまり有名ではありませんが、「ゆうすいくん」というイメージキャラクターがいるようです。

この噴水は、動力はないそうです。
富士山の湧水の力だけで吹き上げられていると言います。

「第2展望台」から見下ろした大きな井戸状の湧水です。
かなりの深さがありますが、濁りは、全くありません。

京都の貴船(きぶね)神社の分社がありました。
分社に行くまでの参道が「えんむすび通り」と名付けられています。
謂(いわ)れはよく分かりませんが、「えんむすび」のご利益(ごりやく)があるというので、お祈りをしました。
たまごのように見える二つの石は、「おむすび」(新潟県的には、おにぎり)です。
この「おむすび」に手を触れると縁が結ばれるのだそうです。
ぼくは、この手の駄洒落(だじゃれ)が大好きです。
ユーモアが溢(あふ)れていて、最高です。

もちろん、男女の縁をお祈りしたのではなく、「富士山との縁」をお祈りしました。
ぼくたちは、
「どうか、富士山と引き合わせてください!」
と、「富士山との強い縁」を真面目にお願いしました。
日頃、神仏(しんぶつ)の力を信じていないぼくたち(特にぼく)ですが、藁(わら)にも縋(すが)る思いで、「おむすび」に触れました。
(すいません!神社と藁を同一に並べてしまって)
さて、ご利益(ごりやく)はあるのでしょうか?

~柿田川へ~

だいたいの観光客は、「湧水公園」巡りをすると、この地を去るのだそうです。
でも、ぼくたちは、大の川好きです。
柿田川が実際に流れている所を眺めたいと思ったので、ほとんどの観光客が行かないエリアから柿田川を観光することにしました。

車が3台しか停められない駐車場です。

川原に下りるまでにかなりの高低差があります。

湧水公園と違って、観光のための道が整備されていません。
草だらけです。
思わず頭を抱えるO君です。
草を掻き分けて、水辺に行きました。

昔の洗濯場みたいな所で、水の冷たさを実感しました。

O君は、さかんに潜りたがっていました。
O君は、「だけど、水着持ってきてないしな」と、一応自粛モードです。
確かに、この季節、還暦おやじが水着も着ないで、普通の川に潜っていたら、「ヤバい人」だと思われますね。

O君の「潜りたくなる」という気持ちが理解できるほどの、透明度です。
きれい、美しい、鏡のよう、、いろいろな形容の仕方がありますが、実際に行ってみるのが一番だと思います。

橋の上から川をのぞき込みました。
川底が遠くまで見渡せます。
こんな川は、滅多にありません。

橋の上のぼくたちの影まではっきり見ることができます。

ちなみに、この清水町では、こんなに晴れているのに、富士山の方向だけ雲がかかっていて、富士山の姿を見ることはできませんでした。

クラブツーリズム

~富士山を目指して~

柿田川で富士山の湧水の恵みを感じた後は、富士山本体を目指します。

御殿場から「富士スカイライン」に乗り、富士山に近付こうと思います。
貴船神社分社で、富士山との縁結びをお祈りしたご利益が、はたして表れるのか?
さてどうなることやら。

(第5話:終わりです)

(第6話:「えんむすびのご利益は?」です)

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