DAY7:2022年9月12日(月)その2

~愛媛県松山市を目指して~

「龍馬脱藩の地」から愛媛県に入り、山道を走っている途中、いきなりの「通行止め」です。
交通誘導員の方は、
「あと10分早かったら、行けたんですけどね」
と、申し訳なさそうに答えてくれました。
幸いなことに事件事故とか災害とかではなく、道路工事なので時間さえ経てば、通行ができます。
迂回路(うかいろ)とか、近くの観光スポットとか、いろいろ選択肢を探りましたが、これぞ!という案は、出ませんでした。
1時間ごとの交互通行なので、あと50分間、じっと待つしかありません。

車を停めて、脇の小川に下りてみたり、旅の記録を書いたり、車のサロンスペースでひっくり返ったり、いろいろ時間潰(つぶ)しをしました。
昔から、車の旅をしていると、「とにかく進みたい!」という欲求が強く、じっとしている時間がもったいなく感じます。

還暦になって、時間に少しはゆとりをもって、ゆったりとした気分で、旅ができればいいのにな、と反省する時間にもなりました。
そんなことを考える時間をくれた「通行止め」にも感謝しなくてはいけませんね。

その後、内子町経由で、松山市を目指しての走行です。

~「豚太郎」本部本社がいきなり!~

松山市の手前、伊予市だったと思います。
昔懐かしい、「豚太郎」の看板がありました。
それも本部本社と書いてあります。
本部本社ということは、「豚太郎」の総本山ではありませんか?

40年前の四国旅の思い出の一つに「ラーメン豚太郎」があります。
四国に入ると、至る所に「豚太郎」があったのです。
新潟や近隣の県にはないので、特に印象深かったのかもしれません。
味は正直、覚えてはいません。
どうしても、もう一度食べたかったかと言われれば、「?」ですが、とにかく、懐かしかったので、入ってみました。

醤油ラーメンです。

野菜がたくさん入っていて、ヘルシーですよね。
でも、コクや旨味があまり感じられず、塩味が強い、ラーメンでした。
40年前、あれだけ、四国を席巻していた「豚太郎」ですが、数が減った要因が分かったような気がします。(「豚太郎」ファンの方々、すいません!余計なことでした)

クラブツーリズム

~松山市内へ~

ぼくにとって、松山市と言えば、「松山英樹」さんです。
言わずと知れた日本のみならず世界のゴルフ界の超第一人者ですね。
松山選手は、松山市出身です。

HSBCという準メジャーの大会で上海に来た際に撮った、ワンショットです。
この後、握手を求めたら、グイと、睨(にら)まれたのを今でも覚えています。
「試合中だ!俺は試合中に手は触らせないんだ!」
と言われたような気がしました。

話が、それてきたので、松山選手の話は、終わります。

松山市街地を走る、路面電車は通称「いよてつ」です。

レトロな車両からノンステップの最新型までいろいろ走っています。

今回の旅の目玉の一つ「道後温泉」です。
写真は、特に入りたかった「道後温泉・本館」です。
人気があり過ぎて、3時間待ちでした。
事前に情報を集めて、なにがしかの対応をしなければならなかったと反省しました。
ぼくたちは、諦めて、道後温泉の別の温泉を探しました。

「道後温泉」エリアをふらブラしていたら、夏目漱石さんの碑がありました。
漱石さんが、松山にいた期間はわずかですが、その間の体験を小説「坊ちゃん」にしたことは有名ですね。

道後温泉の中でも、ぼくたちが入ったのは、「道後温泉別館・飛鳥乃湯」です。
15分ほどの待ち時間でしたが、浴室内は、芋を洗うかのような大勢の人がいました。
人気があることは反面、賑やかさを覚悟しなければいけませんね。

梼原の「雲の上の温泉」でのんびり、ゆったりしたのを懐かしく思い出しました。

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~今治へ~

そろそろ、今日の宿泊場所を決めなければいけない時間になりました。
予定では、今治市から出ている「しまなみ海道」上の景色のいい島で、泊まろうという計画です。

温泉上がりでも、ビールは我慢して、とりあえず道後温泉から今治市を目指します。
今治でビールや食材を買い込みました。

「しまなみ海道」を今治側から入り、最初の島「大島」でねぐら探しです。
景色の良さに惹かれて選択したのは「カレイ山展望公園」です。
島の北端の高台にある、この旅、唯一のオートキャンプ場です。
(2人で2000円くらいで、安かったです)
オートキャンプ場と言っても、規模が小さく、車が5台くらいで満車になります。
その日も、車が3台とバイクが1台しかいませんでした。
みんなおとなしく、景色を眺めている良質のキャンパーたちでした。

ただただ、瀬戸内海を眺めているだけで心が洗われます。
ここでは、言葉はいらないです。
キャンパーたちが、静かに景色を眺めている理由が分かりました。

暮れてきても、周りに明かりがないので、景色の変化が楽しめます。

静かすぎて、ぼくは、すでに「夢の中」に行ってしまったらしいです。(笑)
早く寝た分、明日の朝の絶景が楽しめるはずです。

(第18話 終わりです)

(第19話は、「しまなみ海道から尾道へ」です)

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