DAY6:2022年9月11日(日)その3

~「維新の門」で8人の志士と~

梼原(ゆすはら)の町中をふらブラした後、地図の左下にある「維新の門」に来ました。
「維新の門」には、8人の志士が銅像になっています。
その8人は、大志を抱き、土佐から峻険な山々を越え、維新の地に飛び出していった志士たちです。
その8人の志士を偲(しの)んで、平成7年(1995年)に、梼原内外の有志によって、これらの銅像が建立されました。

誰の真似をしているのでしょう?

梼原のこの地で、「維新の大志」を抱いたことが、想像できる銅像ですね。

さすが、平成になってからの作品なので、細かい所までリアルに仕上がっています。

向こうに見えるのは、お城ではなく資料館です。
ぼくたちが、訪れた時には、すでに閉館時間になっていました。

8人の志士のプロフィールが詳しく書かれています。

「銅像の上に上がってはいけません。上がったら、骨折1年の刑を受けます」
ということが書いてあります。
なかなか、ユーモアセンスのある、注意喚起の看板です。

~「維新の門」ねぐらに決定!~

観光客は誰一人いません。
これから来る気配もありません。
外にトイレも水道もあります。
周りに人家もありません。
ここなら、町から多少近くても、宿泊場所としては、最適です。
今日はここでお世話になることに決めました。

いい宿泊場所が見つかり、ぼくたちは、大喜びです。
ねぐらを決めるという、大仕事が意外に簡単にできたので、ぼくたちは、気分良く温泉に向かいました。

クラブツーリズム

~気分よく温泉へ~

梼原に来たら、絶対に入りたかったのが、「雲の上の温泉」です。

日帰り温泉客はこちらから入ります。

入口を入ると、「雲の上の温泉」という看板がありました。
この温泉の名前はどうやら、通称ではなく、固有名詞のようです。

上に見えるのは、ホテルから温泉に繋がる廊下?です。
「雲の上のギャラリー」と呼んでいるようです。
「雲の上のホテル」と「雲の上の温泉」を「雲の上のギャラリー」が結んでいるという構図です。
何とも言えず、おしゃれですね。

この「雲の上の」3つは、どれも、やはり、隈研吾さんの作品です。

「雲の上のギャラリー」の内部です。
ギャラリーだから、絵画とか彫刻や彫塑があるのかと思っていましたが、そのような作品はありません。
両面ガラス張りです。
周りの大自然が「作品」です。
「この素晴らしい絶景(作品)をご自由にご覧下さい」
ということですね。
このへんのコンセプトもおしゃれですよね。

実際に雲は出ず、「雲の上」とはなりませんでしたが、大自然に囲まれた素晴らしい温泉です。
白濁感があり、硫黄臭のない、若干、ぬるめの温泉です。
源泉かけ流しの「炭酸水素塩冷鉱泉」だそうです。

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~「維新の門」に戻ると、、~

気持ちよく温泉に浸かり、地元のスーパーでビールやお酒、食材などを買い込み、「維新の門」に戻りました。
温泉上がりなので、「早く飲みたい」と切望しつつ、テントを張ったり、テーブルや椅子、ベッドを出したりなど宿泊の準備をしてから「乾杯」することが恒例になっています。
飲みたい一心で手っ取り早く準備を進めました。

準備が終わり、ようやく、「乾杯!」という時です。
いきなり、どやどやと観光客が入って来ました。
ぼくたちは、顔を見合わせました。
「ヤバい」と思ったのです。
ぼくたちは、日本全国、いろいろな所で野宿してきたので、いろいろな目に遭ってきました。
立ち退きの憂き目にも、結構遭いました。
だから、こんな時は、必要以上に、緊張してしまいます。

非常に残念ですが、一旦、乾杯を止め、様子をうかがうことにしました。
退去しなければならなくなった場合、酒が入ると、車の運転ができないからです。

大阪から四国観光に訪れた高齢の団体客です。
真ん中にいる法被(はっぴ)姿の方が、地元のガイドさんです。

遅れて入ってきた人もいるので、どんどん団体客は増えていきました。
20人はいるでしょうか。

賑(にぎ)やかさは、さすが、大阪人です。
地元ガイドの話も聞かずに、こちらに話しかけてきます。
「どこからきなはったん?」
「新潟?酒が旨くて、魚や米もうまいやろ」、、、、
ぼくたちは、地元ガイドさんに睨(にら)まれたくなかったので、あまりうるさくならないように、大阪の皆さんの受け答えをしていました。
そして、時折、ガイドさんの説明に頷(うなづ)いたり、感嘆の「ほー」などの合いの手を入れたりしていました。
退去命令を出されたら困るからです。
地元ガイドさんには、ゴマを摺(す)っておくのが一番です。
これが還暦おやじの処世術です。(笑)

地元ガイドのおやじさんです。
宿泊に対して何か言われるのかとドキドキしていましたが、
「とおいとこ、ようきんしゃった。すきにとまっていきーな」
と笑顔で言ってくれて、ぼくらは、ほっと一安心です。
さすが、四国お遍路の「お接待」精神の土地柄です。
よそ者には、非常に優しいです。

ガイドさんや大阪の人たちと、笑顔でお別れし、やっと、宴(うたげ)の始まりです。
温泉上がりの、「プハー」っと旨いビールやお酒が飲めたのは、言うまでもありません。

明日は、「沈下橋(ちんかばし)」を見つけたり、「龍馬脱藩の道」を散策したりする予定です。

(第16話 終わりです)

(第17話 沈下橋から竜馬脱藩の道へ)

<お知らせ>このお知らせは、昨日と同じ内容のお知らせです。
先日、お約束した「よさこい」の動画をインスタグラムにアップしました。
宮田彰(@akira_furabura) • Instagram写真と動画
ぜひ、見に来てください。

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