シリーズ16の4<クロアチア・ザグレブ編>NO4
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DAY12:2023年8月8日(水)その1
~爽やかなザグレブ~
気温23℃です。
鱗雲(うろこぐも)が浮かぶ、初秋のような爽やかな日です。
クロアチアに来るまでは、ずっと炎天下だったので、非常に過ごしやすいです。

ザグレブ2日目、本格的な観光の1日目です。
今日は、ホテル(赤色矢印)の近くから徐々に遠くに足を延ばして、観光をしていきたいと思います。
とりあえず、午前は、
①聖母被昇天大聖堂(青色矢印)
②青果市場(緑色矢印)
③聖マリア教会(黄色矢印)
④ケーブルカー(黒色矢印)
⑤ゴルニー・グラード地区へ
の5か所に行ければいいかなと思います。
~①「聖母被昇天大聖堂」~
ホテルから出て、左上を仰ぎ見ると「聖母被昇天大聖堂」が見えます。
「ザグレブ大聖堂」とも「聖マリア被昇天大聖堂」とも呼ばれています。
この教会は、クロアチアのカトリック教会の総本山的な教会です。
クロアチアの建造物で最も有名な一つだと言われています。
左右2つの塔は、105mあり、クロアチアで最も高い建造物です。
都市の名前を冠に大聖堂と付けば、その都市の市民の祈りの中心、観光の目玉です。
その観光の目玉が、宿泊ホテルの目の前にあるのだから、ぼくたちは、素晴らしい立地条件のホテルに泊まっていることになります。
しかし、昨日、ホテルを探している時に、違和感を感じていました。
「あの建物、何か変な物が被(かぶ)っているな」と。

今日、青空の元、改めて見てみても、何か変な物を被っています。
これは、間違いなく「工事中」です。
それも、どこか一部の工事ではなく、「外壁全面工事中」です。
外からは、シートと足場以外、何も見えません。(泣)
さらに、「外壁全面工事」ということは、中に一歩たりとも入れないことを意味します。




工事中でなければ、上の写真のような、美しい外観も拝めるし、中に入り、礼拝もできる教会です。
何といっても無休で無料です。
普段だったら、長時間訪れたい「鉄板中の鉄板」の観光施設です。
今は、工事中の外観を外から眺めるだけです。
残念、無念です。

後ろに回っても、状況は悪くなるばかりです。

正面に回ったら、辛うじて入口と外壁の古さや色だけは、見ることができました。
もちろん、2つの塔の高さ(105m)も実感できました。
でも、入り口の前には、建築資材が山積みで工事用フェンスで囲まれています。
かなり興覚(きょうざ)めです。
期待していただけに、落胆は大きいです。
~②「青果市場」~
次は、「青果市場」に行ってみました。

「聖母被昇天大聖堂」から西に数分歩くと、たくさんのパラソルが見えます。
そこが、「青果市場」です。
「ドラツ市場」とも言うそうです。

気温はさほど高くはありませんが、日なたのテーブルには誰も店を出していません。
パラソルの下には、多くの店があり、たくさんの人々が集まっています。

果物など生鮮食料品は、直射日光はNGですね。
すぐに傷んでしまいます。

切り売りのスイカやメロンにはラップが掛けられていますが、たくさんのミツバチが寄ってきていました。
(写真をよく見ると、たくさんの蜂が発見できます)
ちなみに、写真のスイカの切り身は0.5ユーロ(約75円)です。
日本よりもかなり安いような気がします。

食料品だけでなく、日用品や雑貨品なども売っています。

「青果市場」には、露天だけではなく、建物の中の店舗もあります。
かなり広いスペースの中に鮮魚店がありました。
これだけの広いスペースの中で鮮魚を売っているということを考えると、クロアチア人は、魚をよく食べるということが容易に推察できます。

ザグレブは、内陸部にあり、海とは縁がなさそうです。
しかし、クロアチアを地図で見ると、ものすごく長い、海岸線があることが分かります。
くわえて、アドリア海上には、大小無数の島々もあり、漁業が発達する要因だらけです。
クロアチアと魚は深い繋がりがありそうです。
話がそれてきました。話を元に戻します。

このエリアは、いわゆる「尾頭付き」で売っています
左手前の少し小さ目の鯛は、24Kn(クロアチア・クーナ)ですから、450円くらいです。表示がユーロだったり、クロアチア・クーナだったりして複雑ですが、ユーロに切り替わったばかりだから仕方ありませんね。

鮮魚が、腐らないように室温を下げたり、大量の氷を使ったりと、様々な工夫がなされています。
やはり、先進国に来た感じがします。
(日本では、当たり前のことですが、)

鮭の中骨なども商品として売っています。
SDG′Sですね。

「青果市場」には、当然、パン屋さんもたくさんあります。
このお店は、種類が多過ぎて、値段が分かりにくかったです。

このあたりは、シンプルで分かりやすく、調理パン系が多いので日本人好みです。
ぼくたちは、昼食用のパンをこのお店で買いました。
~③「聖マリア教会」も工事中?~
「青果市場」の西側には、「聖マリア教会」があります。
てっぺんの鐘楼(しょうろう)が美しいとの評判です。
次の目的地は、「聖マリア教会」です。

「聖マリア教会」は、方向的には、間違いなく、青果市場の西側にそびえ立っているこの建物です。
よく見ると、またもや、工事中ではありませんか。
青果市場にいた地元の人たちに聞いてみると、「聖マリア教会」は、工事中だから、中に入れないと言われました。
ザグレブ観光、2つ目の「工事中」です。
またもや、残念、無念です。
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~ネクタイ発祥の国・クロアチア~
次の目的地、「ケーブルカー」に乗るために、「カプトル地区」を歩いていると、ネクタイ専門店を見つけました。
クロアチアは、ネクタイ発祥の地です。

17世紀、30年戦争の頃、クロアチアの兵士が、首にスカーフを巻くおしゃれなスタイルがフランス・ルイ14世の目に留まり、フランスで流行していったのだそうです。
ネクタイは、ヨーロッパの国々では「KRAVATA」と呼ばれていますが、この言葉の起源は、「クロアチア人」という意味だそうです。

さすが、ネクタイ専門店だけあって、多種多様なネクタイがあります。

店の奥には、クロアチア原産の「ダルメシアン」柄のネクタイがありました。
一瞬ですが、「ほしいなあ」と思いましたが、値段(約1万5000円)を見て、やめました。
定年おやじには、あまり必要ありません。
衝動買いするには、高過ぎます。
~トラムの派手さに驚き!~
トラムの走っている通りに出ました。
次から次へとトラムが走り抜けます。
トラム好きのぼくには、たまりません。

これは、ウオールアートではありません。
ザグレブ市内を走っているトラムの側面です。
車体のみならず、窓ガラスにもびっしりと、広告だと思われる写真や絵が描かれています。

描かれていないのは、連結部分の蛇腹(じゃばら)だけです。
よく見ると、乗り降りする時の「ステップ」にまで描かれています。

さすがに、タイヤには描かれていません。

カジノの宣伝でしょうか?
スロットルマシーンが描かれています。
クロアチアのアドリア海沿岸には、カジノがあるという噂がありますが、まさか、その宣伝じゃないですよね!?

普通のトラムもあることはありますが、もはや、何も描いてないトラムが、少数派です。

派手さにもびっくりしますが、種類の多さにもびっくりです。
この6枚の写真は、ほぼ同じ場所、ほぼ同じ時間に写した写真です。
~「ケーブルカー」で「ゴルニー・グラード地区」へ~

ケーブルカー乗り場まで来ました。
これから、ケーブルカーでゴルニー・グラード地区へ行きます。
このケーブルカーは、世界一短いケーブルカーだと言われています。
ゴルニー・グラード地区では、工事中の観光地がないことを祈ります。
入りたい所に入れないのは、もうこりごりです。
(第4話、終わりです)
(第5話:「またもや、工事中!?」です)
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