シリーズ16の1<トルコ・イスタンブル編>NO4

DAY3:2023年7月29日(土)その4

~泣く泣く入ったトプカプ宮殿~

もう少しだけ、トルコについて、愚痴をこぼさせてください。
実は、イスタンブル空港に着いた日に、1万円を空港の両替所で両替しました。
その際、1513トルコリラが渡されました。
その日のレートは、1トルコリラが4.4円だったので、手数料を考えなければ、約2270トルコリラが渡されるはずです。
それが、1513トルコリラしか渡されなかったのです。

↑証拠写真です。
空港内のきちんとした両替所ですよ。
レートや手数料などを事前に調べずに両替したぼくたちも悪いとは思いますが、とんでもない「ぼったくり」(すいません!またまた下品な表現で)です。
これをレートで換算し直すと、1トルコリラ=約6.6円です。
それをそのままトプカプ宮殿の入場料に置き換えると950×6.6なので約6280円です。
ミュージアムパスに至っては1750×6.6なので11550円になってしまいます。
はっきりいって、両替した分では、ミュージアムパスは買えません。

愚痴はこれくらいにします。
結論的には、ミュージアムパスは諦めて、実際の入場料価格6280円(950トルコリラ)を払ってトプカプ宮殿に入ることにしました。
アヤソフィアもトプカプ宮殿も入らないとなると、イスタンブル初めてのSくんがあまりにもかわいそうだからです。
だから、ぼくたちにとっては、「泣く泣くのトプカプ宮殿」ということになりました。
「2重価格」というしたたかなトルコ政府の政策に素直に従うしかありません。

「観光客に厳しい国トルコ」の一面です。

*ただ、この経験が、この旅に生かされたこともあります。
「公的なレートと実際の両替レートの差をしっかり確認しなければいけないこと」
「物を買う際の高い安いの基準には、実際の両替レートも考慮しなければいけないこと」
などを学びました。
旅は、まだ始まったばかりです。
教訓はこの後の旅に生かさないといけませんよね。
「節約旅」は頭で考えているほど、簡単ではないことが身に沁みました。

~やはり素晴らしかったトプカプ宮殿~

泣く泣く入ったトプカプ宮殿ですが、悔しいですが、素晴らしかったです。

トプカプ宮殿は、15世紀からイスタンブルを首都として周辺領域を広く治めた「オスマン朝」スルタン(皇帝)の居城です。
400年間、政治や文化の中心だった場所です。
世界の富を一身に集めたかのような「贅(ぜい)の極み」を伺(うかが)い見ることができます。

トプカプ宮殿内に展示物を紹介します。
しばらく、「贅の極み」をご覧ください。

スルタンの玉座です。

イスラム教の経典「コーラン」です。
書物の表紙にとんでもない宝飾品が、、

スルタンの短刀です。
実際に刀として使われたことがあるのか、興味が湧きます。

手前がチェスの盤です。
向こう側が駒です。

何人いたか詳細は、分かりませんが、スルタンの奥さんたちの装飾品です。

実際に使われていたと言われています。
お茶を飲んだりする「日用品」です。

スルタンの私室です。

「ハレム」の1室です。
スルタンにとって跡継ぎを作ることは重要なお仕事だったようです。

トプカプ宮殿は、ボスポラス海峡と金角湾が合流する地点に突き出た半島状の高台に建っています。
景色がいいことはもちろんですが、軍事的にも重要な立地条件だということも理解できます。

ヨーロッパ側もアジア側も遠くまでよく見渡せます。

前回来た時には気付きませんでしたが、このような迷路的な路地も敷地内にありました。
日本のお城的に言う「抜け道」でしょうか?
ここを訪れる観光客は、あまり多くはありませんでした。

「贅の極み」を少しは、理解していただけたでしょうか?

前回も訪れた観光施設でしたが、新たな発見もたくさんあり、改めて「トプカプ宮殿」や「オスマン朝」「スルタン」の凄さを感じ取ることができました。

(第4話、終わりです)

(第5話は、「やはり、高かった!地下宮殿の入場料」)

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