シリーズ16の1<トルコ・イスタンブル編>NO3
DAY3:2023年7月29日(土)その2
~イスタンブル 最初の観光地「ブルーモスク」へ~
ソフィア行きのバスチケットを購入したり、衝撃的な「地下鉄飛び込み事件」に遭遇したりしたましたが、午後からは、いよいよ、イスタンブルの本格的な観光です。
とりあえず、向ったのが、ブルーモスク(正式名称:スルタンアフメットジャーミー)です。
相棒Sくんは、イスタンブルが初めてなので、ブルーモスクは、はずせません。

雲一つない、34℃の炎天下の中でも、ブルーモスクは、気高くそびえ立っていました。

入口からすでに大勢の人で溢れていました。
前回同様、入館料は無料でした。
節約旅のぼくたちには、ただは、うれしい限りです。

5年前に訪れた時は、2月でしたが、今回は7月下旬です。
人の数が、桁違いです。
身動きができないほどの人の数です。
これだけ人がいると、1度目のように、「静かにお祈り」というわけにはいかないと思っていました。

ところが、よく見ると、「お祈りスペース」は、がら空きでした。
イスラム教徒ではないのは承知のうえで、ぼくたちは、その「お祈りスペース」に入ってみることにしました。
観光客があまり入って行かないので、宗教等の厳しいチェックがあるのかと思っていましたが、何のチェックもなくスムーズに入れてしまいました。
だから、ぼくもイスラム教徒を見よう見まねで、特等スペースでお祈りをさせてもらうことができました。
「この旅が大きなトラブルなしに楽しく過ごせますように」と真剣に祈りました。
写真を見てお分かりいただけると思いますが、ドームの真下の本当に特等スペースでお祈りできたことに大感激です。(ちなみに、ピンクのTシャツで床に頭を付けているのが、ぼくです)
~人の塊 アヤソフィア~
Sくんの次のリクエストは、アヤソフィアです。
しかし、アヤソフィアの入口周辺には、想像を絶する人の塊がありました。
それも、最後尾は、太陽光が直に当たる位置です。
34℃の炎天下の中、長時間、待つのは大きな躊躇(ためら)いがありました。
定年おやじは、過剰な無理は禁物です。
条件のいい時に、もう一度、訪れることにして、アヤソフィアは諦めました。
~トルコ政府の魂胆が露(あらわ)に~
次は、トプカプ宮殿に向かいました。
トプカプ宮殿のチケット売り場で衝撃的な事実に出くわしました。
何が衝撃的かというと、入場料の高さです。

上の写真は、トプカプ宮殿の入場券です。
950トルコリラです。
その時のレートは、1トルコリラ4.4円だったので、約4180円です。

上の写真は、2016年の地球の歩き方の資料です。
トプカプ宮殿の入場料は45トルコリラです。
その当時は、1トルコリラ約40円なので1800円です。
そうです。
とんでもない値上がりです。
3倍近い値上がりです。
ぼくは、トルコリラの暴落は、ある程度知っていたので、
「もしかしたら、ものすごいお手頃価格で旅ができるかもしれない」
と、わくわくしていたことは事実です。
しかしながら、トルコ政府は、リラが暴落した分、物価を上げ、さらに、観光客から法外な金銭を巻き上げようとする国になっていたことに、その時、ようやく気付きました。
(表現が下品ですいません。その時の本心です)
トプカプ宮殿4180円も衝撃的でしたが、ミュージアムパスに至っては、さらなる衝撃です。

トプカプ宮殿の入場料が950TLだということを知ったので、「ミュージアムパス」を買ったら、お得かと思い、購買できる場所を探しに行きました。
しかし、お得感は全くありませんでした。
何と5日間で1750トルコリラです。
日本円で約7700円です。
2016年には、上の写真の通り85トルコリラで3400円でした。
これも2倍以上の値上げです。
ちなみに、トルコ人は、60トルコリラで1年間のパスが買えます。
要するに、トルコ政府は、トルコリラ暴落を逆手に取り、
「観光客からはとれるだけとり、トルコ人には、低価格で」
という、いわゆる「2重価格」を政策的に進めていたのです。
ただでは転ばないトルコ政府です。
なかなかしたたかな政策を進めているなあと感心しましたが、ぼくたち「節約旅」の旅人には、非常に手痛い仕打ちです。
はっきり言って、トルコには、観光で来たくないという気持ちにさえなりました。
段々と、貧乏人の愚痴のようになってきたので、物価については、話を止めますが、この後、お金を払って、観光地に入るのが、躊躇(ためら)われる状況になったのは、言うまでもありません。
それほど、トルコは、観光客には、厳しい国になっていたのです。
(第3話、終わりです)
(第4話は、「泣く泣く入ったトプカプ宮殿」です)