シリーズ16の3<セルビア・ベオグラード編>NO8
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DAY10:2023年8月6日(月)その3
~カレメグダン公園の城壁へ~
ベオグラード観光「初日」で「最終日」です。
カレメグダン公園でチェスを楽しんでいる人や女性3人組などと交流したあとは、公園の周りを囲っている城壁巡りをしたいと思います。

城壁に入る前に、「日本の泉」というものを発見しました。
公園の中に日本に関わるものがあるということは、知っていましたが、実際にこんなに日本から離れている国に日本語の書かれている物を見ると、何だかうれしい気持ちがしてきます。

旧ユーゴスラビア内戦後、日本がセルビアに行った経済支援に対する感謝の証として作られたものだと「地球の歩き方」に書いてあります。

あまり、訪れる人のない、ひっそりとした場所にこの泉は佇(たたず)んでいます。

170cm弱のぼくの身長と比べると、さほど大きくないことが分かります。
しかし、周りを見ても他の国の感謝を表す物品が見当たらないので、特別、日本への感謝の気持ちが強かったということが伺えます。
「隠れた親日の国・セルビア」はどうやら、本当みたいです。

城壁の入口には、セルビアの国旗が、はためいています。

向こうにいる、観光客と比べると、城壁の高さがお分かりいただけると思います。
かなりの高さがあります。
まあ、当たり前ですよね。敵の侵入を防ぐための建造物ですからね。

先回も使いましたワンちゃんのショットです。
ドイツ原産のミニチュア・シュナウザーですね。
ベオグラードでのお気に入りの一枚です。

犬のショットが多くて、すいません。
犬好きの方のために、顔もお見せします。

サバ川とドナウ川の合流地点です。
サバ川がドナウ川に吸収され、サバ川という名前が終わる地点です。
サバ川は、西側の隣国ボスニアヘルツェゴビナから流れて来ます。

ご存じ、ドナウ川は、ドイツの「黒い森」を源流に、オーストリア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ブルガリアなど東欧10か国以上の国を通りながら、黒海に流れ込むヨーロッパ屈指の大河です。

ここから見ると、城壁が、何重にも築かれていることが分かります。

「勝利の像」がドナウ川とサバ川の合流地点をしっかりと見つめています。
「勝利の像」は、バルカン戦争と第1次世界大戦の勝利を記念して建てられた塔です。
高さ14mもあるそうです。
遠くまで見渡せそうです。

「勝利の像」の先端です。
司令官と思われる兵士は、左手に鷹、右手に刀剣を持ち、「一兵たりとも敵を入れないぞ!」という気迫が感じられます。
「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれ、古くから民族、宗教などが入り乱れ、戦いが絶え間なく続いてきたバルカン半島のど真ん中の国セルビアです。
領土を守ることに対しては、日本人の想像以上にナーバスな問題なのでしょうね。
ちなみに、セルビアは、バルカン半島の中央部の内陸国です。
隣接国が8つもあります。
隣接国の多さは、何と世界第6位の多さです。
(1位は、ロシアと中国の14か国です)
周辺民族、周辺国家などには、常に気を配ってきたのででしょうね。

公園の敷地内には、「軍事博物館」が併設されています。
「カレメグダン公園」は、昔の要塞や城壁ということで、軍事とは関連はありそうですが、今は、のどかな公園、風光明媚な観光地として売り出そうとしています。
その敷地内にわざわざ、軍事博物館を置くことには、違和感があります。
観光客として、何やらきな臭さを感じてしまうのは、ぼくだけでしょうか?

ぼくたちは、「軍事博物館」には、入りませんでしたが、上から覗き込むと、ミサイルや戦車が子どもたちの遊び用具となっていることが、どうにも気になって仕方ありません。

公園内にあった桑の木です。
こんな、立派な桑の木は、見たことがありません。
何といっても、葉が多いです。
これなら、たくさんの蚕(かいこ)が養えそうです。
これは、養蚕のために品種改良した桑の木に違いありません。
少し脱線します。
ぼくは、上海の学校で、子どもたちと蚕(かいこ)を飼っていました。
理科の教材としてはもちろんですが、シルクロードの出発点として、子どもたちに、蚕や絹に興味をもってもらえたら、おもしろいなあという意図もありました。
蚕は、桑の葉しか食べません。
エサの桑の葉探しには、かなり苦労しました。
バイクで上海の至る所に出かけて、桑の葉探しをしたのを思い出します。
だから、桑の木には敏感です。
上の写真の桑を見る限り、間違いなく、昔、セルビアでも養蚕が盛んに行われていたはずです。
安いシルクがアジアからシルクロードを通って入ってくるまでは、自国で養蚕をしていたのだと思います。
セルビアもシルクロード上の一つの国です。
アジアからの安価で質の良いシルクが大量に運ばれてくるにつれ、自国の養蚕が廃(すた)れていったのだと思います。
このベオグラードの公園の片隅に育つ桑の木から、勝手にいろんなことを連想をしてしまいました。
桑の木→養蚕→シルクロード→中国→セルビア
世界は、様々な面で繋がりを持っていますね。
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~「クネズ・ミハイロ通り」を「ふらブラ」~

「カレメグダン公園」観光後は、ベオグラードの目抜き通り「クネズ・ミハイロ通り」を目的なく歩きます。(黄色線)
いわゆる、ふらふら、ブラブラの「ふらブラ」です。

「カレメグダン公園」の正門から出ると、すぐに「クネズ・ミハイロ通り」の石畳の通りになります。

暑いので、歩いている人より、パラソルの下でのんびり休憩している人の方が多いようです。

広場では、音楽を披露する若者がたくさんいます。
楽器ケースの中には、結構、お金が入っています。

犬好きのぼくは、どうしても、犬に目が行ってしまいます。
左側の大きな犬は、「101匹わんちゃん」で有名なダルメシアンだと思います。
ダルメシアンは、お隣のクロアチアが原産だと聞いたことがあります。

暑い真夏には、噴水が必要ですね。

飛沫(しぶき)が冷たいだけでなく、見ているだけでも涼しくなりますね。

またまた、犬の登場ですいません。
ワンちゃんも涼を求めて、入水しています。
「クネズ・ミハイロ通り」は、ぼくたちの泊っているホテルの近くまで繋がっています。
これから、ホテル近くで夕食を食べ、早めにホテルに戻り、荷造りをします。
明日の朝は、6時までには空港に着かなければいけないですからね。
(第8話、終わりです)
(第9話:「中華レストランで夕食」です)
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