シリーズ16の3<セルビア・ベオグラード編>NO3
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DAY10:2023年8月5日(日)その1
~ザグレブ行きのバスチケット購入へ~

昨日は、ブルガリア・ソフィアからセルビアの首都ベオグラードに入りました。
バスで8時間以上かかりました。
予定では、到着初日に次の目的地のクロアチア・ザグレブへのバスチケットを購入する予定でした。
しかし、あまりの暑さのため先送りにしてしまいました。
だから、今日一で、やるべきことは、もちろん、チケットの購入です。
気合を入れて、出発です。
~「なんて日だ!なんて国だ!」Part1~
ぼくの旅メモでは、この日(8月5日)を
「15回、拒否られた最悪の日」
と記録されています。
そして、その都度「なんて日だ!なんて国だ!」と叫んでいました。
(どこかの漫才コンビの決め台詞みたいですが、本当にそういう気分でした)
何をやってもうまくいかない日でした。
旅が続けられなくなるのでは、という切迫した気持ち、
旅の行程を大幅に変更しなければならなくなるのでは、という苛立(いらだ)ち
など、本当につらい一日でした。
今では、思い出したくない記憶ですが、拒否された順に簡単に紹介していきます。

<拒否⓵②>
9時半頃、昨日降りたバスターミナルでバスチケットを購入しようと、ホテルを出発しました。
トラム7番乗り場を目指し、500mくらい歩きます。(青色線)
当たり前ですが、トラムに乗る前に乗車券を買う必要があります。
ぼくたちは、「1日券」か「3日券」、または、チャージ式の「交通カード」を買おうと思いました。
でも、なければ「1回券」でも「回数券」でも構わないという割と柔軟な考えでいました。
しかし、最初に入ったキオスクみたいな店には、どのチケットもありませんでした。(拒否①)
1軒目の店で「それなら、どこなら買えるのか?」と聞いたところ、近くの店を紹介されました。
でも、その2軒目の店からも「売ってない」と言われました。(拒否②)
「じゃあ、どこで買えばいいのか」と聞いても、「トラムで街の中へ行け」のような意味不明なことを言われ、明確には教えてくれませんでした。
トラムに乗りたいから乗車券を買いに来てるのに、トラムに乗って行けとはどういうことでしょうか?
<拒否③>

「地球の歩き方」によると、乗車券は、トラムに乗ってから運転手から買うことができるような記述があります。
若干高くなるのは、覚悟のうえで、勇気を出してトラムに乗り込みました。
売っている店を探し続けて、拒否されるよりましだと考えたからです。
7番トラムの運転手に代金相当額以上の1ユーロ札を見せ(まだ両替していないので現地通貨のディナールは持っていません)乗車券を買おうと思いました。
おつりなど期待していません。
しかし、トラムの運転手は、「NO!」と言うなり、目をそらし、トラムを発進したのです。(拒否③)
ディナールでなければ受け付けないという意味の「NO!」だったのでしょうか。
ぼくたちとしては、ユーロでもディナールでも、無銭乗車よりは、いいはずと思ったのですが、、
結局、トラムには、ただ乗りしてしまったことになりました。
<拒否④⑤>
7番トラムでバスターミナルまで来ました。(黄色線)
赤矢印のバスターミナルセンター内で、外国へのバスチケットが買えるはずです。

国際便のバスチケット購入窓口を確認しました。
その一番手前の窓口で
「8月7日発、ザグレブ行きのバスチケットがほしい」
と言うと
「ザグレブ行きのチケットはない」
と言われ、別の売り場を紹介されました。(拒否④)
言われた通りに、その窓口を探しました。
バスセンター中をくまなく歩き回りましたが、見つかりません。
再び同じ窓口に戻り、事情を話すと、
「7日は、後一人しか乗れない。二人は乗れない」
と初めて内情を聞かされました。(拒否⑤)
そして、「別のバス会社に聞け」と言われ、再び、その別会社を探すことになりました。
<拒否⑥⑦>
ようやく、探し出したその別会社では、
「ここではザグレブ行きは買えない。ここへ行け」(拒否⑥)
と言われ、紹介されたのが、一番最初に行った窓口です。
日本語で言う「たらいまわし」とは、まさにこのことです。
その窓口では、さっきと同じ女性係員が、また来たかという顔をし、
「別の会社に行ったけど、チケットは買えなかった。この窓口へ行けと言われた」
と事情を説明すると、間髪入れず、「とにかく、チケットはない」と無碍(むげ)に断られてしまいました。(拒否⑦)
当ブログのベオグラードNO1でも書きましたが、旧共産圏の国々では、行政サービスや商行為の際「お上(おかみ)意識」が強いような気がします。
特に、このベオグラードは、それが強烈に感じられます。
チケット売り場の女性もおそらく「下々(しもじも)の者に、チケットを売ってやる」という妙な勘違いをしているにちがいありません。
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<拒否⑧~⑩>
ぼくたちは、途方に暮れ
「バスがダメなら列車で行こう」
と、方針転換をせざるを得ませんでした。
バスセンターの隣に「旧ベオグラード駅」があります。
もしかして、そこで列車のチケットが買えるのではないかと、一縷(いちる)の望みを抱いて、歩いて行ってみました。

しかし、その建物は、すでに鉄道の機能もチケットセンターの役目も失っていました。
入口から入ろうと扉を触ろうとすると、どこもかしこも太い筋肉のマッチョ係員が、追い払うように睨みつけました。(拒否⑧)
建物に入ることすら出来ない状態です。
その後、新しい鉄道駅が郊外にできていると言うことを知り、列車チケットを求め、そこへ行くことにしました。

赤色下線が「旧ベオグラード駅」です。
青色下線が「新しいベオグラード駅」です。
遠くはないですが、近くもありません。
歩いては行けない距離なので、トラムかバスで行こうと思います。
しかし、よく考えてみると、交通カードがまだ買えていません。
当たり前ですが、それがないと、バスやトラムなど公共交通機関に乗れません。
近くのキオスクに駆け込み、「交通カードがほしい」と言うと、三度(みたび)「ここでは売っていない。向こうへ行け」と断られました(拒否⑨)。
次のキヨスクでは、
「売っているが、カードやユーロはダメ!ディナールじゃないとだめ」
と言われ、また買えませんでした。(拒否⑩)
それから、地元の人に聞きながら、両替ができる所を探しました。
実は、前の国ブルガリアで何回かディナールに両替をしようとしました。
でも、どこでも「ディナールは扱わない」と言って拒否されました。
理由は聞けませんでしたが、おそらく、「通貨としての信頼度が低い」のだと思います。
お隣の国ブルガリアでも扱わない「ディナール」に対して、ぼくたちもかなり警戒感を持っていました。
だから、なるべくなら「ディナール」に両替せずに、この国をやり過ごしたいという気持ちが強かったのです。
しかし、交通カードが買えないなら、両替するしかありません。
とりあえず2000円ずつ両替しました。
1385ディナール来ました。
その当時のレートは1ディナール=1.35円くらいだったので、少し足りないと(1461ディナール来る計算)思いましたが、足りない分は手数料だと思えば、まあまあ納得がいく金額です。
再び、キヨスクに戻り、交通カードを購入しました。

ようやくゲットした交通カードです。
何と7日間も使えます。(8月12日まで)
「3日間の交通カード」を求めたところ、
「そんなのはない。7日分なら800ディナールである」と言われました。
800ディナールは1080円くらいなので、1日分が何と155円程度です。
3日分で割っても360円くらいです。
トラム2,3回乗れば元が取れる計算です。
全く損はないと思い、7日分を買うことにしました。
セルビアの物価がだいたい想像がつくかと思います。

今度は堂々とトラムに乗れます。
トラムやバスを何回か乗り継がないと新駅には行けません。
新駅は、なかなか、行きにくい所にあります。
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ようやく、たどり着いた新駅です。

新駅のプラットホームです。
この頃には、すでに正午近くになっていました。
新しい駅なので、いろいろな所が、ぴかぴかしています。

駅の中に入るのに、乗車券も入場券も必要ありません。
誰もが、自由に入れます。
日本人の感覚では、入場券もなしにプラットホームまで入れるなんて、驚きです。

国際便のチケット窓口を発見しました。
はたして、無事チケットは買えるのでしょうか?
(第3話、終わりです)
(第4話:「なんて日だ!なんて国だ!PART 2」です)
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