Part5:トボトボ旅、コロンの最期編(その4)
~「ペットロス」への対応~
コロンの死が、現実的になってきた時、「ペットロス」に対しても、しっかりと向き合わなければならないと考えていました。
様々な情報によると、ペットロスが原因で心身に変調をきたす例が少なくありません。
そこで、ぼくは、家族の反対を押し切り、もう一頭、柴犬を飼う方向で提案を始めました。
「こんな時に、別の犬を飼うなんて、コロンがかわいそう」
「コロンへの愛情が減ってしまうんじゃないの」
「コロンのお世話が大変な時期なのに、もう一頭なんて、無理じゃない?」
「別の犬?コロンじゃなきゃ、意味がない」
など、反対意見の嵐でした。
~マロンの登場~
そんな頃でした。
娘とペットショップに立ち寄った時、偶然、一匹の黒柴と出会いました。
その頃、コロナの影響でペットショップには、ほとんどペットがいない時期でした。
偶然、そのペットショップに外部の業者が臨時の即売会をしていたのです。
その中に、一匹の黒柴がいたのです。
娘は、もちろん、もう一頭飼うことには、反対派だったので、「買う」という気持ちで見ていたわけではなかったと思います。
販売員の女性に「抱っこしてみませんか」と促され、ぼくと娘は交互に抱っこしてみました。
フワフワしていて、雲みたいな感触でした。
でも、その小さい体から、確かな生命力を感じたのは事実です。
その後、ぼくも娘も車の中で、喧々諤々(けんけんがくがく)本音で話し合いました。
もちろん、母親(ぼくにとっては妻)とも電話で話をしました。
結局、その日のうちに「買う」「飼う」という決断に至ったのです。

うちの新しい家族になった「マロン」です。
名前は、「コロン」に似ているのがいいね、という感じで意外にあっさり決まりました。


寝たきりのコロンの心配で暗くなりがちな雰囲気を、マロンの無邪気さや天真爛漫さが、一変してくれました。

マロンは、寝たきりのコロンとも喜んで交流してくれました。
「コロンじいちゃん、マロンだよ」
と、呼びかけると、コロンもうれしそうに反応してくれました。



マロンは、時折、コロンの様子を見に来てくれます。
「コロンじいちゃん、起きて遊ぼうよ」
とでも言っているのでしょうか?
(第18話 終わりです)
(第19話は、トボトボ旅、コロンの最期編(その5:最終回)を紹介します)