シリーズ20の1「なんちゃって世界一周!」
◇ベトナム編NO4◇
DAY3:2024年11月1日(木)その1
~豪華な朝食~

朝食会場です。
何十種類ものメニューから好きなものが選べます。
温かいフォーも朝から何杯でも食べられます。

ぼくは、パイナップルが入っているフォーを選びました。日本人的には、麺にパイナップルが入っているのには若干の違和感がありましたが、それがベトナム流なのかと思いあえて珍しいものを選んでみました。上品な薄味で朝から食欲が沸く、とてもおいしいフォーでした。
ライスもパンも野菜も副菜も飲み物も何種類もあり、全ては食べられないくらいのメニューの豊富さです。
~手作りバインミーを~
ぼくは、ホテルのスタッフに断って昼飯用の「手作りバインミー」を作りました。
バインミーとは、フランスパンの間に野菜や玉子、チーズ、ハムなどを挟むベトナム式のサンドイッチです。
そうです。
今日は丸々1日、「戦争博物館」で過ごそうと思っています。
「手作りバインミー」を「戦争博物館」で食べるつもりです。
「せっかく、旅行に来たんだから、そんな、悲惨な所ばかり行かんでいいだろう!」
というようなことを、よく言われます。
美しいところを見て「きれいだったね」
美味しいものを食べて「おいしかったね」
楽しい所に行き「楽しかったね」
という旅ももちろん否定はしませんし、そういう旅も大好きです。
でも、そういったプラスの側面だけではなく、隠しておきたい忘れてしまいたいような負の部分も見なければ、その国の本当の姿を知ることにはならないと考えています。
それは、旅に対するそれぞれの価値観の違いなので、いろいろな考え方があって当然です。
これが正しいとかこれが間違っているなどということを言うつもりは全くありません。
ただ、ぼくは、「戦争博物館」で豪華ランチを食べるのではなく、手作りの質素な「バインミー」を食べる日本人がいてもいいような気がするだけです。
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~戦争博物館を目指して~

9時です。
戦争博物館を目指して出発です。
昨日の夜、学習した通り、ホテルから東に少し歩きます。

地図アプリの通り、バス停がありました。
ここでぼくを含めた日本人が気を付けなければいけないのは、車は右側通行だということです。
それを間違えて反対側で待つと、とんでもないことになります。

このバス停で、04番、93番、109番、152番のいずれかのバスが来たら乗ればいいのです。

そして、4つ目のバス停で降りて、西に少し歩いたら戦争博物館に着きます。

ほどなくバスが来ました。
前乗りか後ろ乗りかとか、バス代がいくらかとか、いつ誰にお金を払えばいいのか、さっぱり分からなかったので、前の人の様子を見ていました。
前の人が前から乗ってすぐに運転手に5000ドン札を渡していたので、ぼくも同じことをしました。

すると、運転手は、このような実に立派な領収証をくれました。
5000ドンですから、30円です。
30円に対してこんな立派な領収証が発行されるのだから、後で、乗り換えか何かに使えるのだと思いますが、今のぼくは、乗れたことで満足です。
何とか無事に乗れました。
日本では味わえない無上の喜びです。

日本のように走行距離に応じた料金ではなく、どこまで乗っても30円のようです。
面倒くさくなくてよかったです。

バスの中は、そんなに混んではいませんでした。
ぼくは、一番前に座り、信号で停まった時、運転手に下のようなスマホを見せました。

運転手は、ニコリとして、サムアップポーズで応じてくれました。
海外で路面バスに乗った経験のある方はお分かりかと思いますが、バス停4つ目と言っても、バス停で停まったのか、信号で停まったのかはっきりしない時があります。
くわえて、バス停に待ち人がいないで降りる人もいない場合には、そのバス停に停まらずにすっ飛ばす場合もあります。
だから、地下鉄などと違ってバス停は正確に4つ目と数えるのは意外に難しいです。
地図アプリで自分の位置を確認しながらでも、だいたいは大丈夫ですが、遅れて情報が届くときもあるので油断はできません。
だから、運転手に教えてもらうのが一番だと考え、この方法をとったのです。
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~戦争博物館到着!~

約束通り、運転手は、最寄りのバス停で声をかけてくれました。
西にしばらく歩くと、すぐにそれと分かる大きな建物が目の前に現れました。

世界の「博物館ベスト10」に選ばれたこともあるくらい有名な「戦争博物館」です。

すでに、たくさんの人々が入場券を求めて列を作っています。

入館料は40000ドン(240円)です。
どこかの国のように外国人から法外な入館料をふんだくろうという悪意は全く感じられない値段です。


日本人には日本語のパンフレットをくれます。

敷地内には、実際にベトナム戦争で使われた戦闘機や戦車などが置かれていて、一瞬ビビります。

中に入ると館内の案内をしてくれる大きな電子パネルがあります。
ただ、非常に残念なことに、クーラーが効いていません。
各所に大きな扇風機はありますが、館内を抜本的に冷やすという役割はありません。
今日も32℃です。
かなり、厳しい1日になりそうです。

日本語での解説が必要だったので、オーディオガイド機をレンタルしました。
レンタル代が入館料の2倍の80000ドン(480円)です。
少し驚いたのは、レンタルするための身分保証としてパスポートの預け入れを求められました。
鍵のかからない引き出しにポンと入れられたので、かなり心配でした。
「地球の歩き方」など旅行雑誌では、パスポートのコピーを提示すればいいと書いてありましたが、実物を預からないとレンタルできないとのことだったので、仕方ありません。
いろいろトラブルがあったのでしょうね。
確かに、パスポートを人質?にされれば、返し忘れた時には、自分から返しに来ますよね。

これがオーディオガイド機です。

展示室の写真資料番号に合わせ、番号を入力するだけで、丁寧な解説を聞くことができます。
本物の日本人がしゃべっていることがすぐに分かるほど、とても聞きやすいガイド機でした。
ただ、丁寧過ぎて全ての解説を聞いていると、1日では終わらないのではないかと思うほどの情報量でした。
でも、ぼくは、せっかくなので出来るだけ全ての解説を聞くように努めました。
その結果、レンタルの係員が心配になるほど、時間がかかったようです。
ガイド機を返す時に
「返すのを忘れて帰ってしまったのかと心配しました」
と言われたくらいです。
それでは、余計な話はこれくらいにして、パンフレットの記載通り3階の①から見ていくことにします。
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~目を覆いたくなる内容~
①は、19C中頃からの仏越戦争(フランスとベトナムの戦争:越はベトナムは中国語で越南と書くのでその頭文字です)に敗れて、フランスの植民地になっていく様子を中心に展示されています。
②は、第2次大戦後、ホーチミンさんが「ベトナム民主共和国」の独立を宣言したにもかかわらず、ベトナムの独立を認めないフランスと戦った「インドシナ戦争」やベトナムがフランスを破った「ディエン・ビエン・フーの戦い」、その後、フランスを破ったにもかかわらず、ジュネーブ協定で南北に分断されてしまう過程などが紹介されています。
③からは、東西冷戦体制の中で南北対立に発展し、1965年、アメリカ軍による北爆が本格化していく様子、いわゆる「ベトナム戦争」の様子が本格的に紹介されています。
「ベトナム戦争泥沼化」に伴って、展示内容も残酷化していきます。

アメリカ軍は、「残虐さ」を示すことによってベトナム側の抵抗意欲をそぐ狙いがあったようですが、逆効果だったようです。
ベトナム側の「愛国心」「民族自立心」「大国への抵抗」「アメリへの復讐心」に火をつけたようです。


アメリカ兵が「ボディカウント」と呼ばれる敵兵の死体を数えている写真です。
かの有名な「マクナマラ国防長官」の出す「ボディカウント・ノルマ」を守ろうとするアメリカ軍の様子です。

実際に使われた砲弾などの展示もありました。

ベトナム戦争が泥沼化してくると、兵士と民間人の境が曖昧(あいまい)になり、アメリカ軍の見境(みさかい)のない「村ごと焼き払う」などの大量殺戮(さつりく)が目立っていきます。

アメリカ軍によって、村ごと焼かれている様子です。

ベトナム側は、次第にゲリラ化していき、民間人も戦争に協力するようになっていきます。
そして、味方だと思われていた南ベトナムの民間人までもが、アメリカ軍に反旗(はんき)を翻(ひるがえ)すようになっていきます。
次第に、アメリカ軍は誰が見方で誰が敵なのか区別がつかなくなっていきます。
そのことが、大量虐殺(ぎゃくさつ)に拍車(はくしゃ)をかけることになります。
~昼飯の一場面~

3階を見学し終わらないうちに、昼飯の時間になってしまいました。
気温は33℃です。
適度な休憩も大事です。
持参した「手作りバインミー」と1本18円の水が本日の昼食です。
外のベンチで駐車場係の職員と一緒に食べました。
彼らに
「それだけで足りるのか?」
みたいなことを笑顔で聞かれましたが、残酷な写真を見たばかりなので、
「胸がいっぱいなので、腹もいっぱいだ」
みたいなことを英語で答えましたが、伝わったかどうかは不明です。
職員の一人が腰を上げると、そこから表れたのは日本人が贈呈した「平和のベンチ」です。(上の写真)
こんなところにも、日本人の気持ちが表れていて、すこしほっこりした気持ちになりました。


その後、アメリカ軍は、ベトナムゲリラに手を焼き、地上戦よりも空爆に力点をおいていくことになります。
そして、ある意味、爆弾よりも恐ろしい枯葉剤(かれはざい)の散布という暴挙(ぼうきょ)に出るのです。
その頃は、まだ「ダイオキシン」の本当の恐ろしさは分からなかったとはいえ、多くのベトナム人にとんでもない被害が出てしまいます。
それらの様子は、「ベトナム戦争証跡博物館PART2」として次回に譲りたいと思います。
(第4話、終わりです)
(第5話は、「ベトナム戦争証跡博物館PART2」です)
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