シリーズ20の2「なんちゃって世界一周!」:NO7
◇エジプト編:NO7(カイロ⑦)◇
DAY7:2024年11月5日(日)その3
~今度は、お土産売りの男性に~
ぼくは、エジプトの若者たちと楽しく交流した後、カフラー王ピラミッドをじっくり見ていました。
その時、背後から
「日本人ですね?」
「ぼくは日本人が大好きです」
と、声をかけられました。
少したどたどしいですが、かなり手慣れた日本語です。
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たくさんの土産物を持ったエジプト人です。

身分証を見せて、ぼくを安心させています。
名前はムハンマドさんです。

ムハマドさんは、
「ぼくは、たくさんの日本人に助けられました」
「だから、日本人に恩(おん)返しがしたい」
と言って、ビニルの袋から何やら取り出しました。
布状の物とひも状の物を取り出し、ぼくを写真のような姿に変身させたのです。
無理やりではなく、いかにも自然な動作だったので、ぼくは、抗(あらが)うことはありませんでした。
顔に巻いてある布は「フーフィーヤ」というものらしいです。
砂漠地帯に住む人々が、砂や直射日光から頭部を守る布だそうです。
輪っかにしたひも状のものは「イカール」というのだそうです。
帽子よりも通気性があるせいか涼しく感じます。
でも、ぼくにとって、そんな機能性よりもエジプトに来たという気分の方が爆上がりです。
こんなコスプレもどきのことで気分が爆上がりするとは自分自身驚きです。
自分の性格からすると、ぼくの方からこんな姿にしてくれとリクエストすることは絶対にありえません。
だから、なかば有無を言わさず強引にされた方が受け入れやすいように感じました。

「これもあげます」
と言って、ピラミッドの模型みたいな物を3体くれました。
「一番大きいのが、クフ王ピラミッドね」
「これが今いるカフラー王ピラミッドね」
「一番小さいのがメンカウラー王ピラミッド」
と説明しながらぼくのバッグの中に入れてくれました。
重くずっしりしているので、荷物の重さを気にしているぼくにとっては、自ら絶対に買うことはない代物です。

よく見ると、エジプトの象形文字「ヒエログリフ」がピラミッド側面に描いてあります。
そして、その上に、エジプトの女王「ネフェルティティ」や猫の女神「バステト」、偉大なファラオ「ラムセス2世」などエジプトを象徴する事物が貼り付けてあります。
思ったよりかなりよくできた代物です。

もう一つ、マグネットのお土産もバッグに入れてくれました。
(人にあげたので、今は「ホルスの目」と「ネフェルティティ女王」しか残っていませんが、もらった時には8枚のマグネットがありました)

さらにもう一つ、
「旅のご無事を祈って、これをあげます」
と言われて「スカラベ」というフンコロガシだと思いますが、昆虫の陶器製の物もくれました。

日本人からするとフンコロガシのような昆虫にどんな意味があるのかさっぱり分からなかったので、少し気味の悪い感じでした。
でも、あとで調べてみると、エジプトでは「聖(せい)なる甲虫(こうちゅう)」として崇拝(すうはい)されているのだということを知りました。
カイロの次に行くルクソールの「王家の谷」では、上の写真のように壁画にまで描かれています。
所変われば、尊重する物も変わるんだということを痛感しました。


ちなみに、古代エジプトでは、ハエを崇高な存在としていたことも結構有名な話です。
払っても払っても纏(まと)わりついて来るハエの執念が、兵士たちの「粘り強さ」に結びつくと考えられていたようです。
戦場で武功をあげた兵士に「黄金のハエ」のバッジやネックレスを贈呈した時代もあったと聞きます。
話を戻します。
ぼくは、ムハンマドさんのそうした一連の行為は、商品を無理やり買わせる新手(あらて)の手口かと疑いの目で見ていた部分もありました。
無理やりバッグに入れるところは、いかにも怪しいではないですか?
もしそうなら、ぼくは、頭にきて、欲しい物でも意地を張って絶対に買いません。
でも、ここまでは、そんな気配は全くありません。
本当に日本人が好きで恩返しのために自分のできることをしているという感じです。
でも、油断はできないので、試しに、こちらからはお金の話は一切出さずに、しばらくムハンマドさんの出方(でかた)を伺(うかが)うことにしました。
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ムハンマドさんは、なかなか、お金の要求はしてきません。
そんな疑いをかけられているのを知ってか知らずか、ムハンマドさんは、
「これからぼくが素晴らしい写真を撮ってあげるよ」
と言って、何枚もの写真を撮ってくれました。

ぼくは、一人旅だったので、自分の写真を撮るためには主に「自撮り棒」を使っていました。
だから、遠くからの写真はなかなか撮れませんでした。
ムハンマドさんから撮ってもらったおかげで、いろいろな写真が撮れてありがたかったです。

ムハンマドさんは、日本人など外国人が喜びそうなツボを心得ていました。

一枚一枚、爆笑を誘うようなショットが撮れていて大満足です。

ぼくはラクダが好きだと言ったら、ラクダとも一緒に撮ってくれました。
ムハンマドさんは、最後までお金の話はしませんでした。
これだけサービスしてもらって「はいサヨウナラ」はさすがに、憚(はばか)られます。
そこで、ぼくは多過ぎず少な過ぎない金額をお礼として、差し出しました。
すると、ムハンマドさんは、一旦、固辞(こじ)はしましたが、
ぼくが、何度も
「ぼくの気持ち、日本人の気持ち」
と言ったら喜んで受け取ってくれました。
凄く、気持ちのいい時間を過ごさせてもらい、ムハンマドさんには、大大感謝です。

~今度は、別のお土産売りの男性に~
女子高生や男子中学生との交流、ムハンマドさんとのやりとりなど「カフラー王ピラミッド」には長居をしています。
そろそろ、次の「クフ王ピラミッド」に行こうと思っているところに別のお土産売りの男性に声をかけられました。

顔に巻いてあった布の「フーフィーヤ」の巻き方が変わっているのにお気付きでしょうか?
新たに現れたお土産売りの男性が英語で
「その巻き方よりもっとかっこいい巻き方をしてやるよ」
と言って、半ば強引に巻き直したのです。

ぼくは、どちらでもよかったのですが、みんないい人に感じてしまって、ついつい言いなりになってしまいました。

そして、
「おれの方がもっといい写真を撮ってやる」
みたいなことを言って
「あっち行け!」
「ここに立て!」
「これを持て!」
「もっと大きなポーズを!」
などと命令調で写真をバシバシ撮り出しました。

確かに、手慣れた感じで面白いショットは撮ってくれました。
しかし、やはり、最後には
「撮影料をよこせ」
という流れになりました。
ぼくは、
「お願いはしていない。あなたが勝手に撮っただけだ!」
と言って最初は拒否していました。
でも、あまりにしつこいので、少ないのは承知でいくらかを差し出しました。
文句を言ってくるのは分かっていましたが、その場からすぐに走り去りました。

目指すは、「クフ王ピラミッド」方向です。
背後で、大声で何か文句を言っている声が聞こえますが、無視をして走りました。
やはり、気持ちのいい時間が続いていたので油断していたのだと思います。
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かなり走ったところで、後ろを振り返ると、馬車が1台走っているだけで、お土産売りの男性は追っては来ませんでした。

クフ王ピラミッドに向かういいきっかけになったと思います。
走ったおかげで、正面には、クフ王ピラミッドが迫ってきました。

カフラー王ピラミッドがかなり遠くなってきました。
寂しいですが、カフラー王ピラミッドとは、しばらくお別れです。
いよいよ、クフ王ピラミッドでピラミッド内部に入ります。
この旅の最大の楽しみの一つでもあります。
ドキドキしながら、入口のある面を探します。
内部の紹介は、次回に回すことにします。
(第7話、終わりです)
(第8話は、「いよいよ、ピラミッド内部に」です)
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