~不思議な感覚!エジプトの若者たちに囲まれて~

カフラー王ピラミッドに着くと、日本では有り得ない事態に遭遇しました。
たくさんのエジプト人の若者たちに囲まれて、写真をせがまれたのです。
「日本人大好き!」
と、男女関係なくたくさんのエジプト人の若者たちに囲まれたのです。
この初老のおじさんがです。
本当に不思議な感覚でした。


<広告です>

途上国の子どもたちの1対1の支援プログラム
1日あたり150円の支援で「希望」を

~まず声をかけてきたのは女子高生たち~

最初に声をかけてきたのは、この女性たちでした。
たどたどしい英語で
「日本人でしょ?」
「わたしたち日本人大好き!」
「一緒に写真撮っていい?」
「わたしも」
「わたしも」
という感じです。

ぼくは、一体、何が起こっているのかはっきり分からず、ただただ、彼女たちのスマホでツーショット写真の被写体になっていました。

その後、一段落したところで
「みんなは、エジプト人なの?」
「学生なの?」
「ピラミッドには勉強で来たの?」
「どうして、日本人が好きなの?」
と、聞きたかったことがようやく質問できました。

彼女たちは、カイロ市内の高校生で、日本でいう校外学習でピラミッドに来ているとのことです。
日本人がなぜ好きなのかというと、
「やさしい」「正直」「人を騙(だま)さない」「かっこいい」「マナーがいい」
という答えが返ってきました。
「日本人はすぐに分かるの?」
「中国人や韓国人などいろいろなアジア人がたくさんエジプトに来てるでしょ?」
のぼくの質問に対しては、彼女たちは口をそろえて、けらけら笑いながら、
「絶対に分かる!」「すぐ分かる!」「中国人や韓国人とは全然違う」
と、言いました。

本当に不思議です。
例えば、ぼくは、ヨーロッパでイタリア人なのかフランス人なのかイギリス人なのか、おおよその見当はつきますが、外見だけで確信をもって「~人」とは断定できません。
それなのに、彼女たちは自信をもって「絶対に分かる!」言い切ります。
観光客慣れをしていると言えばそれまでですが、凄い能力だと感心しました。

それにしても、なぜ、日本人ばかりにこんなにも好意的に接してくれるのかも、彼女たちの言い分からは、100%納得したわけではありません。
ぼくのように格好良くない日本人だっているし、マナーの悪い日本人だっていると思います。
謎は深まるばかりです。

でも、この出会いによって、昨日から続いていたエジプトに対する嫌悪感(けんおかん)は、薄らいでいることは確かです。
これまで、いろいろな国を旅してきましたが、ぼくに観光地で声をかけてくるのは、
「タクシーはどうだ?」「馬に乗れ」「お土産買え」「道案内するよ」
などという、こちらのお金を期待している人たちばかりです。
なので、このような金品など見返りを要求しない無邪気な女学生たちとの出会いは新鮮です。
エジプトへの評価は爆上がりです。

せっかく仲良くなったので、平和交流ノートにメッセージをもらいたいとお願いしたところ、みんな、けたけた笑って「OK!」と快諾(かいだく)してくれました。

この子は、英語で書いてくれました。
ストレートに「I LOVE YOU」などと書かれると、おじさんは、ドギマギしてしまいます。

この子は、アラビア語です。
アラビア語はさっぱり読めないので、翻訳アプリのカメラを当ててみました。

翻訳アプリのカメラでも意味はよく分かりません。
「カラム」が名前なのかも、よく分かりません。
アプリが、もう少し、高性能になった頃にまた当ててみたいと思います。
おそらく、アラビア語は右から左に書く横文字なので、読み取りにくいのだと思います。
世界的には、左から右に書く言語ばかりですからね。

この子もアラビア語です。
ものすごく、丁寧に書いてくれました。
意味が知りたくて、この子の文字にも、翻訳アプリを当てました。

マフムードさんという名前ですかね?
この子はメッセージも書いてくれたようなので、後で、是非、そのメッセージを解読したいと思います。

折り鶴も一緒に折りたいと思って、日本から持って来た和紙を配りました。
この程度のことでも、みんな大喜びです。
でも、配り終わってこれから折り方の説明をしようとしたところで、集合時間になったらしく、一斉に
「SEE YOU!」「GOOD BY!」
と集合場所の方に行ってしまいました。
ぼくは、折り紙を指さし、
「PRESENT FOR YOU」
と言って彼女たちにもらってもらいました。
彼女たちは、遠くで
「THANK YOU!」
と笑顔で手を振ってくれました。

ほんの30分くらいの時間だったと思いますが、とても、楽しく過ごせました。
そして、彼女たちから元気や明るさをもらうことができました。
昨日までの荒(すさ)みそうな気持ちが、彼女たちのおかげで、どんどん明るくなっていくのが分かりました。

<広告です>

リゾートバイトで出会いもお金も思い出もゲット!【リゾバ.com】

~今度は男の子たちに~

女の子たちとお別れして間もなく、今度は男の子たちの集団に囲まれました。
女の子たちとは、知り合いではないようです。
さっきの女の子たちより年齢的に幼い感じです。

ぼくも慣れてきたので、ぼくのスマホでも一人一人とツーショット写真を撮る余裕が出来ました。

この子は、わざわざ、サングラスを外してくれました。

男の子たちにも、メッセージをお願いしました。

アラビア語とローマ字の両方で書いてくれました。

どうやら、一段目がアラビア語での名前で二段目がローマ字(英語)での名前のようです。

この子は、アラビア語です。
よく見るとさっきの子の3段目とこの子の1段目が同じ文のような気がします。

翻訳アプリも、同じ翻訳をしています。
「アラー・オワイス」とは何なのか調べてみましたが、よく分かりませんでした。
何か重要な言葉のような気がするので、あとで、きちんと調べてみたいと思います。

男の子たちは、カイロ市内の中学生でピラミッド学習に来ていたようです。
折り鶴を折るために和紙を配ったら、「もっとちょうだい!」という感じで、わっと手が何本も出て来て、一人で何枚も持って行ってしまいました。
集合時間が来ていたのだろうと思いますが、和紙をもらった子から「サンキュウー!」と言って走り去っていきました。
またしても、折り鶴は完成しませんでした。


<広告です>

話題の車中泊グッズなら車中泊専門店におまかせ!

~ピラミッドに改めて驚嘆!~

男の子たちが去った後、「カフラー王ピラミッド」をしっかり観光するのを忘れていたことに気付き、一つ一つの石の大きさや形、積み方などを丹念に見ていました。

写真では、うまく伝わりませんが、やはり、ピラミッドは想像を絶するデカさです。
一つ一つの石も人間の力では到底運べるものではないような気がします。
このような巨大な物を4500年も前の人々が作り上げたなんて、本当に信じられません。

書物やテレビなどでよく「ピラミッドは、こう建てられた!」みたいな特集をやっています。
そのような情報を元に、ピラミッドの作り方を極(ごく)極、簡潔に紹介します。

◆石の切り出し◆

Q:石はどこから?
基本ピラミッドに積んだ石は、ナイル川の上流にある採石場から切り出されたものとされています。
なかには、エジプト国内では絶対に採取できない1000kmも離れた地域の石もあるそうです。
それら遠くからの石は、どのようにエジプトに運ばれたのかは不明のようです。

Q:どのように石を切り出した?

「建築技術アーカイビング研究会」より
「建築技術アーカイビング研究会」より

エジプト人は青銅や鉄のノミや刃物で巨石に穴や溝(みぞ)を掘り、そこに木片を差し込み、そこに水を注入し木片の膨張(ぼうちょう)によって石を割ったらしいです。
そんなことで、巨石が割れるものか甚(はなは)だ疑問ですが、その説が有力のようです。

エジプトでは、当時から金属を溶かし、金属を加工し、金属で様々な道具を作る技術があったようです。
そのことは、様々な文献や遺跡などからある程度、確証は出ているようです。

Q:寸法(すんぽう)の基準は?

「建築技術アーカイビング研究会」より

m、寸、尺など建築には基準になる寸法が必要ですが、エジプトでは「キュービット」という単位を使っていたという説があります。
ちなみに、1キュービットは52.4cmと言われています。

◆切り出した石の運び方◆

Q:巨石をどのようにして建築現場まで運んだか?

「建築技術アーカイビング研究会」より

図のような船を使い、ナイル川の水運を使い、巨石を運んだ説が有力です。

NHKBSPより

現在のナイル川の流れです。
ナイル川上流にダムができてからは、増水することがなくなり、今のような安定的な水量と川幅に落ち着いたのだそうです。

NHKBSPより

しかし、ダムができる前は、雨期になるとナイル川は、定期的に増水・氾濫(はんらん)して、ギザのピラミッドのすぐ近くまで川幅が来ていたようです。

NHKBSPより

100年ほど前のナイル川の様子です。
ピラミッドのすぐ下まで水が来ています。
別の見方をすれば、ナイル川の増水があったから、巨石を運ぶことができ、ピラミッド建設ができたとみることができます。

Q:巨石1個の重さは?ピラミッドを造るのにいくつの巨石が必要?
研究者によると、巨石1個の平均重量は2.5tだそうです。
そして、クフ王ピラミッドのピラミッドを造るのに約230万個の巨石が使われたということです。

それにしても、1つ平均2.5tもある巨石を一つのピラミッドを造るのに230万個も運べたのか、どうしても不思議です。
1隻の舟に一つの巨石を運ぶとして、延(のべ)230万回も往復しなければいけません。
一つのピラミッド建設に約25年くらいかかったと言われていますが、25年=約9000日、毎日運ぶとしたら、1日約255個も運ばないといけない計算になります。
雨期が1年の半分だとしたら、1日約500個です。
現在では、ナイル川上流域(エチオピア高原)の雨期は、1年のうち1か月程度だということです。
4500年前の気候が今と大して変わらないとしたら、石を運べるのは約1か月程度ということになります。
ということは、1日3000個以上の巨石を25年間運び続けなければいけません。
1日3000個、下流に流すだけではなく、建築現場に着いたら、それを運び上げ、運搬しなければなりません。
とてつもない作業だと思いますが、現実にあり得るのでしょうか?
不可能な数字としか思えません。

◆船で運ばれてきた石の運搬方法◆

Q:巨石をどのようにピラミッドの建設場所まで運搬したのか?

講談社コクリコより

今では、様々な運搬作業の想像図が出回っています。
この図は、「直線階段路」で運ばれています。

橇(そり)のような木材の上に乗せ、丈夫なロープで縛(しば)り上げ、多人数の人海戦術(じんかいせんじゅつ)で運搬した図がほとんどです。
ちなみに、この図は、「螺旋傾斜路」のようです。

「新狩猟世界」より

参道に残された穴を手掛かりに考え出された、最近の運搬方法の説が上の図です。
これだと確かに少ない人数で運べそうな気がしていきますが、それでも、図のような4人で動かせる代物ではありません。

Q:どのようにして石を積み上げていったのか?

ミライ工事HPより

「直線傾斜路」など主に図のような4通りの説が有力です。
でも、どの説も一長一短があり、決め手に欠くようです。

この図は、「螺旋(らせん)傾斜路」説を元に描いた想像図です。
「直線傾斜路」と比べると、傾斜は緩(ゆる)やかですが移動距離は数倍になります。
また、直角に曲がる箇所が多く、橇の操作がなかなか大変そうです。

ライフハッカーデイリーより

この図は、石を積み終えた後、周りに化粧石を張り付けながら、内部を造作している図だと言われています。
図や絵で描くのは簡単ですが、実際にできるのかできるのかどうか考えると、疑問が残ります。
(ぼくは、ピラミッド内部にも入りましたが、内部にも精密な通路や部屋が現存することに驚嘆します)

現代のクレーンや重機などを使っても、困難だという研究者は多いと聞きます。

特に、実物のピラミッドを目の前にすると、4500年前にこんな巨大な建造物を造るのは無理かもしれないという思いを強く持ってしまいます。

ぼくは、
「ピラミッドは、地球外生物が建てたに違いない」
と昔から考えていましたが、ピラミッドを目の前にして、その説は満更(まんざら)間違っていないと思えてしまいます。


<広告です>

世界120カ国以上で使える【JAPAN &GLOBALeSIM】

~今度はお土産売りの男性から声を~

ピラミッドを見上げながら、そんな夢のようなことを考えていると、後ろから
「日本人ですね?」
「ぼくは日本人が大好きです」
と、声をかけてくる男性がいました。

その男性は、ムハンマドさんというピラミッド周辺でお土産を売っている人でした。

ぼくをこんな姿にしてしまったこのお土産売りのムハンマドさんは、はたして、ぼくにとって敵なのでしょうか?はたまた味方なのでしょうか?

詳細は、次回に譲ります。

(第6話、終わりです)

(第7話は、今度は、お土産売りのムハンマドさんにです)

「あきらのふらブラ旅」メニューページへ

<広告です>


ネット松陰塾の学習システムは、単元を細かくレベル分けし、
類題を多数収録しています。問題はレベル毎にランダムに出題される
ので、あやふやな記憶のままでは先へ進めません。小1〜中3までの
主要5教科が収録されているので、学年にとらわれずに学習できます。
学力の悩みだけでなく
 ・近くに塾がない
 ・塾に通わせたいけれど、送り迎えが難しい
 ・習い事や部活動で塾に通う時間がない
 ・お子様が不登校気味で、塾に通えるか不安
・国外在住だが日本の教育も受けさせたい
ぜひともネット松陰塾で学びましょう!
【ネット松陰塾】

<広告です>

海外旅行に「TRAVeSIM」という新提案!
海外旅行での通信手段をお探しの方向けにオススメのサービス「TRAVeSIM(トラベシム)」!
SIMカードの抜き差し不要、QRコードを読み込むだけで、海外データ通信環境が普段使いのスマホで利用できる優れもの!
お申込みから受け取りまでオンラインで完結するので、わざわざ最寄りの店舗に足を運ぶ必要もありません。
日本はもちろん、世界140の国と地域でご利用いただけます。
海外旅行・主張の通信手段として、ご利用してみてはいかがでしょうか?
▽▲▽▲▽ご提供プラン▽▲▽▲▽
【ASIAプラン】
SIMタイプ:eSIM
インターネット容量:6GB※超過後は低速で使い放題
利用可能期間:8日間(192時間)
対象国・地域数:30の国と地域
販売価格:1,980円
【GLOBALプラン】
SIMタイプ:eSIM
インターネット容量:6GB※超過後は低速で使い放題
利用可能期間:15日間(360時間)
対象国・地域数:140の国と地域
販売価格:3,980円
▽▲▽▲▽詳細はコチラ▲▽▲▽
世界140の国と地域で使える【TRAVeSIM】

<広告です>

QRコードを読むだけ!海外データeSIM【旅ともモバイル】

<広告です>

電気代高騰による影響を軽減【ソーラーパネル】

<広告です>

【Trip.com】で予約

<広告です>

10銘柄50袋入り!【10gコーヒーお試しセット】

<広告です>

【世界の七田式!】35日完結バイリンガル英語脳プログラム<七田式>