シリーズ20の2「なんちゃって世界一周!」:NO10
◇エジプト編:NO10(カイロ⑩)◇
DAY7:2024年11月5日(日)その6
~関係性不明の3人と奇妙な交流~
「メンカウラー王ピラミッド」へ向かう途中、カフラー王ピラミッド前で昼食をとっていました。

食べ終わった頃、関係性のよく分からない男性2人、女性1人の3人組から声をかけられました。
午前中に交流した女子高生や男子中学生たちとは明らかに違う何だか重苦しいテンションです。
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外見からは、男性の一人はアラブ系、もう一人はアフリカ系、女性はアジア系のように見えました。
「日本人ですね」
と英語でアラブ系の男性が声をかけてきました。
その後ろからアフリカ系の男性と表情が暗い感じのアジア系の女性が話に加わってきました。
見たところ、男性2人が無理やり女性をピラミッドに誘ってきたような感じです。
アジア系の女性は、さっきから楽しそうな表情がほとんど見られません。
男性2人は、女性の暗い雰囲気を何とかしようとぼくに声をかけてきたような感じです。
(無関係なぼくに何とかしろというのは、少し虫が良すぎるような気がしますが、、)
何となく重たい雰囲気の中で交わした会話から、
①アラブ系の男性は、エジプト人でカイロ市内の大学で中国語を学んでいる。
今日は2人をピラミッドに案内している。
②アフリカ系の男性は、ニジェールからカイロの大学に留学してアラビア語や中国語を学んでいる。
どうやら中国人の女性にアプローチしているようである。
③アジア系の女性は、中国人で、男性2人と同じ大学に留学していてアラビア語を学んでいる。
日本にも興味があり、日本語も独学で勉強している。
日本人が好きである。
今日は、気乗りしない中、男性2人にピラミッドに連れてこられている。
2人のしつこさを嫌がっている。
など、3人の関係性が少し垣間(かいま)見えてきました。
4人とも英語が堪能(たんのう)ではありません。
中国語も中国人の女性以外、ほとんど意思疎通(いしそつう)ができるレベルではありません。
だから、話があまりかみ合わないし、話が盛り上がることはありません。
ぼくも、早くメンカウラー王ピラミッドに行きたし、雰囲気があまり良くないので、正直そんなに深入りはしたくない気分でした。
ぼくは、
「こんな時は、平和交流ノートが一番!」
と考え、趣旨を説明してノートにメッセージを書いてもらいました。
メッセージから会話の糸口を見つけるというより、メッセージを書き終わったことをきっかけにお互い次の行動に移るチャンスが生まれると思ったからです。

エジプト人の男性のメッセージです。
アラビア語ですらすら書いてくれました。

翻訳アプリのカメラ機能では、アラビア語は、うまく翻訳できないので意味があまりよく分かりません。

ニジェール人の男性です。

ニジェールはフランス語が公用語のようで、アラビア語は書き慣れていないようでした。
むしろ中国語の方が格好良く書いていました。

翻訳アプリも妙な翻訳しか出ませんでした。
彼も、中国名?を持っているようです。

中国人の女性です。
相変わらず不機嫌な様子です。

習いたての日本語を一生懸命書いてくれましたが、途中で中国語になってしまいました。
「私もあなたに会えてうれしいです」と書こうとしたのだと思います。

彼女は、アラビア語での自分の名前を書いてくれました。
3人とも書き終えた後、エジプト人の男性が
「あなたは、これからどこへ行く?」
と聞いてきました。
ぼくは、
「これから、メンカウラー王ピラミッドへ行く」
と答えると、
「じゃあぼくたちも一緒に行っていいか?」
と聞いてきました。
断る理由がなかったので、
「いいよ、一緒に行こう」
と言いました。
このまま、ここで無為(むい)に時間を過ごしていたら、行きたい所に行かずにクローズの時間になってしまう可能性があるからです。
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~4人でメンカウラー王ピラミッドへ~

「カフラー王ピラミッド」から「メンカウラー王ピラミッド」までは、地図では近く見えますが、途中ミニ砂漠みたいな荒地(あれち)を越えていかなければ行けません。
観光客も2つのピラミッドから比べると激減します。
規模も小さいので、遠くにポツンとあるという感じです。
時間のない観光客は、メンカウラー王ピラミッドを省略する人も多いと聞きます。
ぼくは、3つとも全て行くために、時間をたっぷりとってあります。

ラクダや馬に乗ってメンカウラー王ピラミッドに行くこともできますが、ぼくは、大きさを実感するためにどこへ行くのも全て徒歩でした。
(徒歩はお金がかからないという素晴らしいメリットもありますからね)

ぼくは、途中のミニ砂漠みたいな荒地を黙々と歩いています。
すると、他の3人との距離が、どんどん離れていきました。
振り返ってみると、中国人の女性が歩くのを嫌がっていて、2人の男性が「歩け歩け」と発破(はっぱ)をかけているように見えます。
ぼくは、4人で行動する必要はないと思い、大声で
「先に行くよ!」
と言って、待つことはせず、自分のペースで歩き続けました。

ようやく、「メンカウラー王ピラミッド」に到着です。
もう、あの3人とは完全に別行動になりました。
せっかく誘ってくれたのに、悪いことをしたかなという気持ちは少しありました。
でも、ぼくに特別何かを求めていたわけではないと思うので、気にしないことにしました。
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~メンカウラー王ピラミッドはどのくらい小さい?~
「メンカウラー王ピラミッド」をじっくり見ると、やはり、さっきまでいた2つのピラミッドよりかなり小さく感じます。
3つのピラミッドを比べると数字的にはどうなのか、ぼくなりに簡単な表にまとめたものがあるので、紹介します。
エジプト・ギザ「三大ピラミッド」比較表
通 称 | クフ王のピラミッド | カフラー王のピラミッド | メンカウラー王のピラミッド |
被 葬 者 | クフ王 | カフラー王(クフ王の子) | メンカウラー王(カフラー王の子) |
位 置 | 北東 | 中央 | 南西 |
創建年代 | 紀元前2550年頃(今から4575年前) | 紀元前2520年頃(今から4545年前) | 紀元前2490年頃(今から4515年前) |
高 さ | 146.6m | 136m | 65m |
底辺の1辺 | 230m | 215m | 103m |
付近の付属物 | ・東側に3基の王妃たちの「小さなピラミッド」が ・東側と西側には貴族たちが埋葬されている多数の「マスタバ」が ・付近に43mもある「太陽の舟」が | ・東側に葬祭殿が存在、そこから東へ参道が続いている ・参道の入口には大スフィンクスが存在 ・大スフィンクスの東側には河岸神殿が存在 | ・南側には3基の王妃たちの「小さなピラミッド」が ・参道も存在し東へ延びている |
特 徴 | ・三大ピラミッドの中では最大 ・内部に入る入口がある ・観光客も玄室まで入れる | ・頂上付近に創建当時の化粧石の一部が ・クフ王ピラミッドより高台に建っているため見かけ上は一番高く見える | ・北面に大きな傷跡がある。ピラミッドを破壊しようとした時にできた傷 ・内部に入る入口がある ・観光客も内部に入れる |
高さは、他の2つの半分くらいです。
底辺の1辺も半分以下です。
やはり、かなり小さいということが数字からも分かります。
体積は一覧表には出ていませんが、大きい2つの方は、約250万㎥です。
メンカウラー王の方は、23万㎥です。
約10分の1の体積だということが分かります。
要するに運ぶ石の量も10分の1で済んだということです。


「地球の歩き方」の三大ピラミッドの写真でもかなり小さいことが分かります。

観光客が少ないということも地球の歩き方に出ています。
「暗い玄室にひとりで入るのは勇気がいる」という記述は気になりますが、さっきのマスタバも一人だったので、それほど苦にしません。

北側の側面には、ピラミッドを破壊しようとした時にできた傷が見えます。
(写真の右上です)
12世紀に「アイユーブ朝」のスルタンの命令で破壊されたという記録があるようです。
その後、19世紀にイギリス人の軍人ハワード・バイスさんが入口を見つけるためにダイナマイトを使い、爆破をしたので現在のように大きな裂け目になったということです。
ちなみに、アイユーブ朝とは12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンなどの地域を支配したスンニ派のイスラム王朝のことです。
サラディンという人物が王朝の創始者です。

ぼくの写真では、破壊された箇所の形や大きさがはっきりしないので、ワールド・スキャン・プロジェクトさんから写真をお借りしました。
ぼくの写真の数百倍、よく撮れています。
破壊された内部を見ると、当たり前ですが、ピラミッド内部にもぎっしりと巨石が詰まっていることが分かります。

2つのピラミッドと明らかに違うところは、ピラミッドの周りに崩れ落ちた化粧石が無造作に転がっているところです。
観光客の少なさが影響しているのでしょうか?
整備の「手抜き感」が感じられます。
その分、「観光地感」が薄く、荒涼(こうりょう)としているところが、なかなかいい感じです。

化粧石の残っている部分は、土台部にしっかりと当時のまま現存しています。
これも、先の2つのピラミッドとの相違点です。
化粧石とピラミッド本体との石は明らかに種類が違うのも間近で確認できます。
色も形も切り方も硬さも全く違うことが、素人(しろうと)のぼくでも分かります。
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~いよいよメンカウラー王ピラミッド内部へ~

ここが、内部への入口です。
クフ王ピラミッドの入口は巨石をかなり登った所にありましたが、ここは、ピラミッドの土台部分に入口があります。
だから、ピラミッドの地下に潜り込んでいくというイメージで入ります。
ちなみに、観光客は、ぼくだけではありません。
先行者が若干名いました。
ちょっと、ホッとしました。(笑)

正確に長方形を切り取ったような長さ30mもある細長い通路を通ります。
少し屈(かが)みながら進まないといけないくらいの高さです。
薄暗いですが、向こうが明るくなっているので、怖さはありません。

段々と明るくなってくると、先行者の声も聞こえてきます。

突き当りの壁を右折すると、さらに下にいく階段があります。

どんどん下りていきます。
階段が整備されているので、足元は危なくありません。

その階段の先にはメンカウラー王の墓室があります。

思ったより、ずっと狭(せま)くて、びっくり仰天(ぎょうてん)です。
ファラオではない「メレス・アンク3世」の墓室より狭いと思います。
メンカウラー王のピラミッドが小さい理由を研究者たちの間では、大別すると
「民の負担を考えた名君(めいくん)だという説」と
「ただの財政難だったという説」
の2つがあるようです。
どちらにせよ、クフ王やカフラー王のような大きなピラミッドを建てられなかった(建てなかった)メンカウラー王には、個人的に親近感を持ちます。
大きいだけがいいことじゃないですからね。
石棺は発掘当時は、墓室にありましたが、イギリスに運ぶ際に、輸送船が沈没してしまい、ジブラルタ沖に沈んでいるそうです。

この天井は、「円天井」と呼ばれていて、重量分散の作用があると言われています。
ギザの建築物の中でもかなり珍しい造りです。

ピラミッド内部を充分堪能(たんのう)しました。
外に出ると、太陽が西に傾いているのが分かりました。
そろそろ帰路につかなければなりません。
あの3人組の姿はありません。
次回は、帰路での出来事を中心に紹介します。
(第10話、終わりです)
(第11話は、「ピラミッドエリアからの帰路」です)
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