DAY3:2020年1月26日(日)その3

~「聖墳墓教会」から「嘆きの壁」に~

聖墳墓教会から南東の方角に細い路地を20分くらい歩くと、嘆きの壁があります。


エルサレムの象徴「岩のドーム」のある「神殿の丘」を囲む城壁のユダヤ人地区側の壁の一部が「嘆きの壁」と呼ばれています。
詳しい由来は割愛しますが、概略のみ紹介します。
かって、ユダヤ教の神殿が建っていた上に、その地を征服したムスリムが「岩のドーム」を建築してしまいました。
ユダヤ教徒たちにとって、その地に、年に1度の来訪しか許されない時代が数百年続きます。
年に1度の許された来訪の日に、壁に向かって

「神殿の再建」「メシアの再臨」

を必死に願ったのが、「嘆きの壁」の由来です。

壁の高さは21mです。

以下は入場にかかわる留意事項です。

・入口にて、テロ防止のためイスラエル兵による手荷物検査があります。

・入場は無料です。

・宗教による入場制限はありません。

・短パンやノースリーブはNG

・男性は向かって左壁、女性は右壁、祈りの場所が分けられています。

・男性は頭を隠さなければいけなせん。
 帽子をかぶるか、キッパ(入口で貸してくれる白い小さな帽子)をのせます。

・常に開放しているようです。

・写真撮影も基本的にはOKですが、ユダヤ教の安息日(金曜の日没から土曜の夕方まで)はNGのようです。

下から7段目までは「第2神殿時代」のもの。
(地下にはまだ、17段、「第2神殿時代」の石が埋まっていると言われています)
その上の4段が「ローマ帝国時代」(1C)に付け足されたもの。
さらに、その上の小さな石は、「マムルーク朝時代」(13C)のもの。

ぼくも、お祈りがしたかったですが、何となく何かが邪魔して素直になれませんでした。
お祈りをしている人々をいすに座り、じっと1時間も眺めていました。
みんな真剣で、お茶らけている人は、一人もいません。

「人間って神の前では、こんなにも真剣になれるものなのか!」

と感動すら覚えました。

神や仏をあまり信じてはいないぼくにとっては、異空間にいるようでした。
でも、一心にお祈りしてみたいという素直な欲望はありました。
でも、この日はできませんでした。

それが、心に引っかかって、明日、再度「嘆きの壁」を訪れることになるのです。

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