DAY5:2020年1月28日(火)その4
~子どもの記念館・記念碑~
ぼくが、杉原千畝さんの記念植樹の場所から立ち去ろうとしたとき、初老の男性が、再び姿を現わしました。
出口まで案内してくれる約束を守ってくれたのです。
出口までの道中での会話で、ぼくが、小学校の教員だということが分かると
「子どもの記念館に案内したいが、そこは、行ったか?」
「いや、行っていない。行ってみたい」
と答えると、下の写真に写っている、案内板まで連れていってくれました。


初老の男性が
「ここには、ホロコーストで亡くなった子どもの魂が祀(まつ)られている」と言うのです。
勧められるままに、本館とは別棟にある「子どもの記念館」に入ってみました。
別棟のせいか、訪れる人は、その時は、ぼくだけでした。

「子どもの記念館」の脇に建てられている「子どもの記念碑」です。

静寂の中、館内に入ると、真っ暗でした。
先行者が誰一人いないので、真っすぐ進むのが憚(はばから)れるくらいの暗さです。
館内のメインフロアまで行くと、無数の小さな光が漂っていました。
一つ一つは、ホタルのような儚(はかな)い光です。

天寿を全うできなかった子どもたち一人一人の魂を、その小さな一つ一つの光が表しているのだということは、容易に想像できました。
この様子も、動画撮影しました。
インスタグラムで配信予定ですので、ご覧ください。
(こう書くことで、自分自身にプレッシャーをかけています)

しばらくすると、何人もの子どもたちの写真が空中に現れました。
おそらく、
「なぜ、ぼくたち、わたしたちは、こんなひどい目に遭っているのか」
も分からないまま、命を落としていったのだと思います。
日ごろから子どもたちと接している仕事のせいか、特に心が締め付けられました。
ホロコーストのような事態に出くわさなければ、
「たくさんの楽しい思いや輝かしい未来があったのに」
と思うと言葉になりません。
(第19話、終わりです)
(第20話は、「ヴィーガン食」と「コロナ会議」について紹介します)
<お知らせ>*このお知らせは、前日のお知らせと同内容です。
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