DAY2:2012年8月19日(日)その3

~「リスボンカード」を求めて西へ~

上の地図の右側(東)に昨日紹介した「コメルシオ広場」があります。
「コメルシオ広場」で「リスボンカード」が買えなかったので、再度、リスボンカードを求めて、西に向かうことにしました。
そろそろ、徒歩だけに頼る旅に疲労感を感じてきていました。

ポルトガル鉄道(国営鉄道)の「カレス・ド・ソレド駅」の近くまで歩いてきたところで、ようやく、「リスボンカード」が買えました
ようやく、公共交通機関が使えます。
徒歩だけの旅に終止符が打てます。

運よく、この駅から鉄道に乗ると、これから行こうとする、「ジェロニモス修道院」方面に行くことができます。
リスボン観光初の乗り物です。
冷房が効いていて快適な列車でした。

3つ先の「ベレン駅」で降りました。
「ベレン駅」周辺には、上の地図の黄色〇の3つがあります。

~世界遺産「ジェロニモス修道院」へ~

まずは、「ジェロニモス修道院」に行きました。

O君初登場!

リスボン市内には、二つの世界遺産があります。
その一つが、この「ジェロニモス修道院」です。
1502年、マヌエル1世が、大航海時代に稼いだ富をつぎ込み、約100年かけて完成させた修道院です。
エンリケ航海王子やバスコ・ダ・ガマなどの偉業をたたえるとともに、新天地開拓へと乗り出していく航海の安全を祈念した建築物です。
この壮麗な建築物を見ると、
「大航海時代のポルトガルは、とてつもなく荒稼ぎした」
ことが、容易に理解できます。
今でこそ、ポルトガルという国は、世界でそれほどの影響力を持っていない国ですが、
「一度は世界を席巻した国」
の国力は、侮れない!と感じました。

そう言えば、種子島で日本に鉄砲(火縄銃)を伝えたのは、ポルトガル人でしたね。
日本が国内で陣取り合戦(戦国時代)をやってるときに、ポルトガル、スペインは、世界を股にかけて「大航海」していたわけですね。
「ポルトガルおそるべし」です。

~マザランもバスコ・ダ・ガマもいます~

次は「発見のモニュメント」に行きました。
このモニュメントは、1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して造られました。
エンリケ航海王子を先頭にして大航海時代に活躍した人々が、大海を航海する帆船に乗っているというイメージで造られました。

先頭が、エンリケ航海王子、3人目がバスコ・ダ・ガマ、5人目がマゼランです。

帆の反対側にもたくさんの有名人が、乗っています。
観光客と比べると、このモニュメントが、いかに巨大かが、よく分かりますね。

~テージョ川沿いで癒(いや)し体験~

「発見のモニュメント」から「ベレンの塔」に向かう途中の遊歩道です。
テージョ川沿いに続いています。
疲れてきたので、しばらく、涼やかな川風にあたりながら、休憩していました。
何とも言えない「癒しの時間」でした。
よく、日本人は、温泉に入って心身が癒される時を体験しますが、この遊歩道にいるだけで、そんな癒しを体験できます。
「川沿いを歩くだけで?うそでしょ?」
って疑いの声が聞こえてきそうですが、実は本当です。
定年後は、リスボンに住みたいと真剣に思った、ひと時でした。

ちなみに、O君の「この旅のベスト」を聞いたところ、第2位にこの「テージョ川沿いの遊歩道でぼーっとしていた時」をあげていました。
「リスボンでのベスト」ではなく、「この旅でのベスト」です。
これから、いろいろ、風光明媚な観光施設や遺跡遺産にたくさん行くわけですが、それらを押しのけての第2位です。

それほど、この川沿いの「ぼーっと体験」が心地よかったのだと思います。

(第4話 終わりです)

(第5話は、「世界遺産・ベレンの塔」です)

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