Period4:2020年11月11日~2021年3月その4
~福州での隔離生活その4~
<一番困った洗濯>

福州での隔離生活は、それほどひどいものではありませんでした。
・11月の割に20℃以上ある温暖な気候
(緯度は台湾と同じですからね。上海よりもずっと温暖です)
・部屋が広く、清潔
・部屋のWi-Fiが結構速い
・毎日の食べ物の心配がいらない
・お酒が飲める
など、予想よりも快適な生活です。
反面、困ったこともあります。
・3日に一度の抗原検査(鼻の中に細い棒を突っ込まれる)
・浴槽がない(上海のぼくの部屋にもありませんが、、、)
・洗濯機がない
自由がないことをのぞけば、洗濯が一番の悩みです。
「動かないし、外に出かけないから洗濯はしなくていいだろう」
というわけにはいかないですよね。
ぼくの洗濯の手順です。
①シャワーを浴びる前に衣服を脱ぐ(あたり前ですね)
②脱いだ衣服を洗面所の水盤に入れ、お湯を張る。
③日本から持参した洗濯用の粉洗剤を入れ、混ぜる。
④シャワーから上がったら、一枚一枚、手もみ洗いをする。
⑤水で2回くらいすすぐ。
⑥全力で一枚一枚絞る。
(おかげで握力がかなりつきました(笑))
⑦階段脇に設置した洗濯物干し場で干す。
(日本から持ってきたゴム製のロープを張って独自の洗濯干場を作りました)
これを毎日、繰り返していました。
しかし、全力で絞ったとしてもかなりの水分が残ります。
踏んだり、振り回したり、いろいろ試行錯誤しましたが、
「これぞ!」という解決策は見つかりませんでした。
そのうち、洗濯干し場の下に水滴が落ちます。
雨漏りと同じですね。
下の写真の、洗面器は、そのために置いてあるのです。
脱水装置がないと洗濯はなかなか厳しいことを、身を持って実感しました。
「水滴ぽたぽた」も困りもんですが、なかなか乾かないというのも困りもんです。

なかなか乾かないので、どんどん、洗濯干しのスペースがなくなっていきます。
しまいには、張ったゴムロープが重さに耐えきれず、洗濯物が床に着いてしまうということも何度もありました。
(第28話、終わりです)
(第29話は、「隔離生活の様子その4」<隔離中のE-ラーニング>「いよいよ上海へ」について紹介します)