Period4:2020年11月11日~2021年3月その10
~ふるさとからのメール~
ぼくの学校の冬休みは、12月19日から1月10日までです。
かなり長い期間ですが、日本にも帰れず、上海市から出ることもできず、相当、息苦しい冬休みです。
上海から出ると、戻ってきた時に、2週間の隔離生活が待っているからです。
上海市内にいても、会食や宴会なども規制が厳しく、容易にはできない状況です。
「もし、コロナに感染して、強制的に知らない病院に連れ込まれでもしたらヤバいよね」
って、当時のほとんどの日本人は、考えていました。
だから、リスクのある行動は、本当に自粛していました。
そんな、年末を迎えていた12月の下旬には、ふるさと新潟から下のような写真が送られてきました。

ぼくの新潟県・上越市の実家です。
豪雪です。
海に近い所なので普段はこんなには、雪は降りません。

うちの愛犬コロンです。
雪中での散歩です。
この時は、15才(人間に直すと75才くらい)です。
老犬なのに、雪の中、頑張っている姿に、かなり、ジーンときてしまいました。
(このシリーズが終わった次は、この老犬コロンとのキャンピングカーでの旅をご紹介する予定です)
2枚の写真を見ていただければ分かる通り、新潟が、大雪で大変なことになっています。
娘が、
「こんな大雪の時にお父さんが、いてくれたらな」
というメッセージも添えられたメールでした。
~わびしいお正月~
年が明ける前に、大掃除をしたり、雑煮くらいは作ろうと買い物に行ったりしました。
いつも行く「カルフール」には、ごぼうがありませんでした。
都心の「アピタ」まで行かないと、ごぼうが買えないので、バイクで40分もかけて、買いに行きました。
(中国人は、なぜか、ごぼうを食べないので、日系のスーパーに行くしかないのです)
苦労しながら、生まれて初めて、雑煮を作りました。
それが、下の写真です。

まあまあの出来に満足はしましたが、生まれて初めての、一人で迎えるお正月に気持ち的には、わびしさや寂しさを感じていました。
この頃だと思います。
「そろそろ、海外生活に見切りをつけようかな」
と本気で考えたのは。
(第34話、終わりです)
(第35話は、「本帰国の決意」について紹介します)