Period3:2020年3月21日~11月11日その4

~E-ラーニングの実際もう一つ~

前回は、E-ラーニングの実際を4つほどお伝えしました。
自分的に印象に残っているものを、もう一つだけ紹介します。

ミシン実習です。
画面の向こう(教室内)には、ミシンをかけている子どもがいます。
ZOOMのマイクで、ぼくが日本から中国に諸々指示をしています。
「布を左右にもっと引っ張りなさい」とか
「指をもっと針から離しなさい」とか諸々指示しています。
特に、最初のミシン実習の時間は、緊張しました。
子どもたちは、ミシンに触るのは、全員初めてですからね。
もちろん、担任(ぼく)を補助してくれる中国人の先生(戴先生)が子どもの傍にいて、ぼくの指示通りに子どもがやっているか、チェックしてくれています。
安全面で賛否はあると思いますが、戴先生が、ついていてくれたので大丈夫と判断しました。当然、このミシン実習の前に戴先生とZOOMでミシンの使い方や留意点など実際にミシンを使いながら、綿密に打ち合わせをしました。
怪我などないように最大限の配慮はしたつもりです。
実習の最中、実は、内心ビクビクでしたが、、、
四苦八苦しながらのE-ラーニングです。

~1学期の学校の状況~

次は、学校自体が、どんな状況に置かれているのかを、時系列でお伝えします。
まずは、1学期です。
4月13日から5月27日までは、学校全体が閉鎖です。
子どもはもちろん、親も業者も校舎に入れません。
子どもたちは、日本や上海の自宅で授業を受けています。
子どもたちは、学年が1つ上がってから、1日も学校に来れていないので、新しい学年の教科書もノートもドリルもありません。
そのへんの配慮もしながら、授業をしなければなりません。
その後、上海市教育局より5月28日からG4以上の学年に、登校許可が出ました。
以下、28日の授業の様子です。

5月28日に登校許可があったのはG4以上です。
G3以下は、1週間遅れの6月2日からの登校です。
1年生は、入学式もしていない状況での登校になります。
高学年として、1年生に対する配慮は重要だと考え、5、6限のような授業を仕組んでみました。

7月1日から再び、学校閉鎖になりました。
上海のコロナ感染者が、増えてきたからです。
以下は、その前日の様子です。

再度学校閉鎖になります。
みんなで体を動かせることが、しばらく、できなくなるということで、体育が多くなっていますね。
再開の目途は立っていませんでした。

結局、閉鎖したままで、1学期は7月24日の終業の日を向えました。
通知表は、当然ながら、昨年度3月のような「PDF通知表」しか方法はありませんでした。

(第17話、終わりです)

(第18話は、「2学期の学校の状況」について紹介します)

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