Period3:2020年3月21日~11月11日その2
~日本での春休み~
ぼくの学校の春休みは、4月5日まででした。
だから、4月3日に上海便を予約してありました。
約2週間、E-ラーニングの必要がないので、思いっきり春休みを楽しもうと思っていました。
コロナのこともあるので、飲み会などのインドアは避けて、密にならない外でのレジャーを楽しみました。
ゴルフをしたり、渓流釣りに行ったり、スキーをしたりしました。
もちろん、歯科医で、もう一度、治療もしていただきました。
歯に関しては、上海に戻っても当分、安心できる状態にしてもらいました。
隔離生活で、自由に動き回れなかった分、屋外で思う存分、動き回り、大いにリフレッシュしていました。

まだ雪のたっぷり残る渓流で岩魚を釣り上げました。
渓流釣りは、20代半ばから40代半ばまでハマった趣味の一つです。
ふるさとに帰って来ていたO君と二人で行きました。
誰もいない雪山を、汗だくになりながら、釣り上ります。
沢沿いを雪を踏みしめながら、岩魚との対面を楽しみます。
何とも言えない醍醐味(だいごみ)です。

スキーにも行きました。
新潟県では珍しい晴天下でのスキーでした。
ぼくは、雪国・新潟で生まれ育ったので、スキーは、幼少のころから慣れ親しんだ得意なスポーツです。
スキーも趣味の一つです。
年をとっても楽しめるスポーツです。
楽しく、充実した春休みを送っていました。
~そんな時、突然、、~
「まさかの情報」が飛び込んできました。↓


3月27日のことです。
そろそろ、上海に戻る準備を始めようかなと考えていたころです。
「全ての外国人の入国を禁止」ですから、非常に衝撃的でした。
ぼくたちのように就労ビザを持っている人間は、絶対に入国禁止にはならないだろうと、たかをくくっていました。
一縷(いちる)の望みは、「一時的に」という表現です。
すぐに、学校関係者、中国の友人、航空会社、外務省ホームページなどから情報を集めました。
しかし、「一時的」とは、どの程度のスパンなのか、はっきりしません。
各方面の情報で共通するのは、
「1,2週間という短いスパンではない」
ということです。
だから、
「4月3日の飛行機はキャンセル」、
「中国入国は当面できない」
ということだけは、確実です。
学校からは、
・休校を無期限に延長
・日本部職員の多数が、中国に入国できない状態に
・4月13日からの1学期は、E-ラーニングで始業
などの連絡が寄せられました。
ぼくが、一番懸念していたのは、E-ラーニングの準備をしていなかったことです。
まさか中国から入国拒否を受けるなんて思ってもみないことでしたから、、、
教科書もドリルも教材教具も何もない状態です。
どうする?どうなる?
(第15話、終わりです)
(第16話は、「日本でのE-ラーニングの準備」について紹介します)