Period2:2020年3月3日~3月21日その2
~アパートでの完全隔離生活~
ぼくと陳飛さん(大家さんの夫です)との、ウイチャットでのやりとりです。
ぼく自身、何をどれくらい食べていたのか、思い出されて新鮮です。

ぼくのチャット(緑色の方)の一つ目にある「全家」とは、「ファミリーマート」のことです。
上海には日系のコンビニが驚くほどたくさんあります。
コンビニ=日系と言ってもいいくらいです。
その中でも店舗数が、ダントツで多いのがファミマです。
日本だと「7・11」がダントツで、次にファミマとローソンが競り合っている感じですが、上海では「全家」がダントツだと思います。
特にぼくの住んでいる地区(愛博:アイボウと読みます)では、「全家」だらけです。
「全家」の良さは、どう考えても日本人は買わないだろうという商品が堂々とラインナップしていることです。
骨付きの鳥のもも肉を唐辛子で真っ赤に煮てあるものが、ご飯の上に1本丸ごとドンと乗っていたりなど、、、
中国人に合わせた商品が、現地の人にも好まれています。
値段もかなり安いです。
おにぎりは1つ約40円です。
余談はこれくらいにします。

ぼくのチャットの最後の行にある「酸辣○麺」(すいません、フォントがないので○が書けません)は日本で言う「酸辣湯麺:サンラータン・メン」のことです。
ぼくは、このインスタント麺が大好きでした。
「酸っぱ辛い」独特なインスタント麺です。
これだけだと日本人には味が強すぎるので、大量のキャベツを火を止める寸前に放り込み、さらに生卵を投入した後、サッと掻き混ぜると独特の甘みとトロミまで出てきて食欲と汗が止まりません。
日本で探しましたが、売っていません。悲しいです。
また余談になってしまいました。すいません。
陳さんとのウイチャットでのやり取りからお分かりいただけると思いますが、食べ物や日用品は注文の通り、届けてもらえます。
ごみの出し方も分かりました。
部屋のドアの外に夜、出しておけばいつの間にか誰かが持って行ってくれます。
「陳さん」のチャットの中にある「chat group」とは、下のようなメーリングリストのことです。

うちのアパートの敷地内だけで、隔離者が45人もいることに驚きです。
詳しく見たわけではないので断定はできませんが、日本人はぼくだけのようです。
ほとんどが外国帰りの中国人か湖北省・武漢市に滞在歴のある中国人のようです。
特に日本人をターゲットにした隔離政策ではないということが、お分かりいただけるかと思います。
長期の休み明けでもない、こんな変な時期に中国に入国する日本人はあまりいないのだと思います。

こんな感じで、毎日2回、体温報告をするだけですが、さぼると、即座にウイチャット電話がかかってきます。
「一人一人は、見てないんじゃないか」
と、軽く考えていると、中国人特有のでかい声で、ウイチャット電話でも怒鳴られます。
毎日一人一人をチャックしています。こわー!ですね。
(第8話、終わりです)
(第9話は、「完全隔離生活下のお仕事と息抜き」について紹介します)