DAY6:3月29日(火)その2
~高知市から室戸岬へ~
高知市を後に、海岸沿いを室戸岬に向かいました。

室戸岬では、中岡慎太郎さんの銅像に出合った記憶がありますが、当時中岡慎太郎さんの偉大さを理解している者がいなかったせいか、写真がありません。
もしかしたら、カメラのフィルムが不足してきたので、これから先の写真が極端に少ないのかもしれません。
ちなみに、この旅の写真のほとんどは、高校時代に写真部だったO君が写してくれたものです。
~室戸岬でパンク~
室戸岬の観光を終えて、駐車場に帰ってきた時、車が不自然に傾いて見えました。
助手席側の後ろが沈んでいます。
間違いなくパンクです。
スペアタイヤに替えて急場をしのごうと思った時、Y君が、すごい告白をしました。
「今はいてるのが、スペアタイヤだ」
とぼそり!
「えー!スペアタイヤで走ってたのか!」
ということは、パンク修理をどこかでしなければなりません。
「室戸岬に来る途中にガソリンスタンドがあったぞ」
でも、そこまで車で行くのには無理があります。
完全に空気が抜けているからです。
「パンクしているタイヤをはずして、転がしていくしかないよな」
それには3人は、納得しました。
さて、では、だれが、転がしていくのか?
こんな時は、ジャンケンしかありません。
幸いなことに、ぼくが、ジャンケンに勝ち、車の近くでの待機係になりました。
3度目の言い訳です。(なぜ3人で転がさずに、待機係が必要かです)
タイヤを外した後、車を地面に下ろすとタイヤの支えがないのでブレーキシューなどが壊れてしまいます。
だから、ジャッキアップしたままにしておく必要があります。
そんな不安定な状態で、観光客などの誰かが車をゆすったりしたらジャッキが外れてしまうため、見張り役が必要だったのです。
(後ろめたいので「待機役」の重要性を強調しました)
~タイヤ転がし~
ジャンケンに負けたY君とO君の2人で転がしていきました。
室戸岬の駐車場は、小高い丘のような立地にあったので、2人がタイヤを転がしていく様子をしばらく見ることができました。
タイヤは空気が完全に抜けているので、なかなか真っすぐには進みません。
両手で転がしていると腰に負担が来るので、足で蹴っている様子が何回か見られました。
でも、方向性が悪くセンターラインを越したりして、慌ててタイヤを追っかけて、方向修正している姿も見られました。
2人の話だと、ガソリンスタンドまでは、2kmくらいあったそうです。
40分くらいしたら、再び2人がタイヤを転がしてくるのが見えました。
パンク修理後のタイヤは、スムーズにころがっていました。
帰りは、往きの半分くらいの時間で帰ってきました。
ぼくは、2人が苦労して転がしてきてくれたタイヤを慎重に取り付け、しっかりとボルトを締めました。
その後、室戸岬をあとにするわけですが、カーブでは、自然とタイヤをいたわるような運転になっていました。
「カーブだ。スピード落とせ!またパンクしたらシャレになんないぞ」
が、しばらく3人の口癖でした。
~徳島からフェリーで和歌山へ~
比較的ゆっくりと運転してきたので、徳島の小松島港に到着したのは3時過ぎになっていました。
でも、和歌山市に向かうフェリーの最終便には、まだ間に合う時間です。
とりあえず「四国一周」はやり遂げましたが、まだ、四国には未練がありました。
しかし、帰路のこともあるので、後ろ髪はひかれましたが、フェリーに乗ることにしました。
「車検証問題」は、明石港での事情を話すと、簡単にクリアできました。
(3度目の交渉なので慣れたものです。エヘン!)
約2時間のフェリーの旅です。
和歌山市に上陸した後は、紀伊半島を横断です。
紀ノ川沿いの国道24号線をひたすら東へ、東へと進みました。
とりあえず、暗くなってきたので、橋本市の工場の軒先をお借りして、今晩のねぐらにしました。
橋本市は高野山参詣のための入口にあたる町です。
ハプニングなど何事もなく過ごせた唯一のねぐらでした。
初めて、ジャンケンで場所決めをしたのは、もちろんです。