DAY7:2012年8月24日(金)その1

~マラケシュへの列車旅~
楽しい思い出ばかりだったフェズです。
後ろ髪が引かれながらも、フェズとさようならをしなければいけません。
フェズ鉄道駅は新市街にあります。
ぼくたちのホテルのある旧市街からは、2kmくらいの所なので、わりと近い所にあります。
フェズ駅を9時に出発します。
そして、16時にマラケシュ駅に到着予定です。
7時間の列車の旅です。
旅行社から手配済みのクーポンですが、今度は、窓口でちゃんとチケットに交換しました。
乗る車両も、座席番号もそのチケットを見れば書いてあります。
到着した列車の車両数が多過ぎて、自分の乗る車両の見当がつきませんでしたが、周りの人々に聞いて、何とか乗ることができました。

フェズから大西洋岸の首都「ラバト」、映画で有名な「カサブランカ」(沢田研二さんの「カサブランカ・ダンディ」で知っている人も多いかもしれませんね)を経て、「マラケシュ」に行きます。
約700kmの列車旅です。
~6人のすし詰めコンパートメント~
1等席を予約してあったので、ゆったりと乗れるかと思いきや、6人乗りのコンパートメントの中にちょうど6人乗り込んできました。
全員、海外旅行客なので、大きい荷物の人ばかりです。
出発してから、しばらくは、荷物の収納に追われました。
ぼくたち以外の乗客は、4人とも女性で、重い荷物の上げ下げは、なぜか、50才のおじさん2人の仕事になっていました。
4人の女性観光客は、カナダ、オーストラリア、アメリカから来た友だち同士の4人組です。
~苦手な「ネイティブ・イングリッシュ」~
4人とも、陽気で快活なのは、いいのですが、ぼくが最も苦手とする、「ネイティブ・イングリッシュ」です。
陽気に話しかけてくれますが、本物の英語は、聞き取りにくくて疲れます。
「どこから来た?」
「どこの国の人?」
「どこへ行く?」
「どこを観光した?」
「フェズはどうだった?」
など、あたりさわりのない単純な会話に終始しました。

楽しく、会話ができていないことが、表情からも分かりますね。
女性の方も苦笑いでしょうか。

そのうち、ぼくは、知らないうちに寝てしまったようです。
(断じて「狸(たぬき)寝むり」ではないですよ)
O君は、ぼくが寝ている間も、結構、頑張って、お相手していたそうです。
(O君、よくこんな写真撮ったな!)

~マラケシュ到着~
16時頃、マラケシュ駅に到着しました。

マラケシュ駅からホテルまでは、1kmくらいですが、旧市街の城壁の内ということで、現地ドライバーの案内で向かいました。
ホテル名は「メゾン・ベル・バラカ」です。
細い路地を何度も曲がらないと着けなかったので、連れてきてもらって正解です。
上の写真は、マラケシュの旧市街図です。
赤印がホテル、赤○印が、マラケシュの象徴「ジャマ・エル・フナ広場」です。
(以下、「フナ広場」という表記が出てきたら、この広場のことだと思ってください)

ホテルの玄関です。
間口は狭いですが、中に入ると、結構、広くて、そんなに貧相(ひんそう)な感じはしません。

部屋の様子です。
散らかっている写真しかなくてすいません。
でも、O君の方のベッドの写真も見つけましたが、ぼくの上より散らかっていたので、こっちを載せました。(笑)
さて、マラケシュはどんな街なのでしょうか。
ホテルに来る途中に、地元の子どもたちから、差別的な言葉を投げかけられ、気分は最悪です。
フェズとは、明らかに違う、ギスギスした感じが、心配です。
さて、これからマラケシュ観光に出かけるわけですが、落ち込んだ気分は、なおるのでしょうか?
(第18話 終わりです)
(第19話は、「マラケシュ観光」です)
