DAY5:2012年8月22日(水)その2

~セウタからフェズへ~
感無量のアフリカ大陸です。
初上陸した所は「セウタ港」です。
これから、モロッコ最初の目的地「フェズ」への移動です。
事前の旅行社との打ち合わせのメールでは、
「アフリカ大陸に上陸したら、自力で移動したい」
という意向を伝えましたが、
「バスも列車もなかなかいいのがない、ホテルも分かりにくい、現地のドライバーを手配するから彼らに任せた方が、フェズを楽しむ時間が増える」
と、言われたので、従うことにしました。
セウタ港で両替などを済ませて、港から外へ出ると、現地ドライバーが、向こうから声をかけてくれました。
アジア人らしき人間は、ぼくたちだけしかいないので、簡単に見つかったのだと思います。

セウタからフェズまでは、5時間くらいです。
地図上では「フェス」となっていますが、日本では、「フェズ」と表記する場合が多いので、このブログでは、「フェズ」で統一したいと思います。
モロッコの赤い大地の中、現地ドライバーは、かなり飛ばしていましたが、やはり、遠かったです。
~フェズ到着~
14時過ぎには、フェズのホテルにチェックインできました。
ホテル名は「リアド・ダール・ドゥマーナ」という覚えにくい名前です。
「リアド」という名前がついている通り、モロッコの伝統的な大邸宅をホテル風に改築した、気持ちの良い中庭のあるホテルです。

モロッコ様式「リアド」の中庭です。
このような中庭は、日差しが強いモロッコでは、直射日光が当たらず、涼しく過ごせるというメリットがあります。
中庭が家の中心といった感じで、どこの部屋からも中庭が眺められます。
~ぼくたちの部屋~

ぼくたちの部屋です。
ステンドグラス付きの小窓があります。
ここにも直射日光を遮る工夫があります。
遮光(しゃこう)扉を開けると、外の「通り」が眺められます。

ベッドです。
小さいように見えますが、寝るだけなので、これで十分です。

~フェズ、ミニ知識~
小休止した後、フェズの旧市内の観光に向かいました。
少しだけフェズの説明をさせてください。

フェズは、モロッコの北東部にあります。
なので、次に行くマラケシュよりも、多少、暑さは厳しくないようです。

フェズの街は、3つの地区に分かれています。
北東部から「フェズ・エル・バリ」、
中央部に「フェズ・エル・ジェディド」、
南部に「新市街」があります。

ぼくたちの、ホテルがあるのは、旧市街「フェズ・エル・バリ」です。
(小さな赤印がついている所が、ぼくたちのホテルがある所です)
「フェズ・エル・バリ」は、9世紀にできたモロッコ一の古都です。
フェズ観光の目玉的な地区で、迷宮路地や市場(スーク)、モスク、マドラサ(イスラムの教育機関)など見どころが満載です。
滞在期間が短い場合には、この地区を中心に観光する人が多いそうです。
ぼくたちの泊っているホテルは、旧市街の城壁の中にあり、細かい路地が入り組んでいるので、ぼくたちでは、おそらく自力で発見できなかったと思います。
ドライバーの案内と手配してくれた旅行社に感謝です。

フェズの街並みを上空から撮影した写真です。
「迷宮都市」といわれるだけあって、建物が混み合っているのが分かります。
四角い建物の中央部に四角い穴みたいなものが見えますが、先ほど紹介したリアドの中庭です。

ホテルから最も近い「ブージュルード門」までいったん戻り、一枚写真を撮ってから、フェズ観光をスタートしました。
「観光客は、だれしも、必ず迷子になる」
と言われているフェズです。
リスボンでも迷子になったおじさんたちですから、、、心配ですよね。
さて、いよいよ、迷宮都市の中に潜り込みます。
(第13話 終わりです)
(第14話は、「フェズの迷宮都市へ」です)
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