DAY5:2012年8月22日(水)その1
~アルへシラス→ジブラルタル海峡→セウタ~
<旅行メモより>
5:30起床
6:30朝食ボックス受け取り(手配は前日。ホテルで朝食は時間的に無理)
6:45ホテルアルマール発
7:00アルヘシラス港着
8:00アルヘシラス港発(高速フェリーで2時間)時差1時間
9:00セウタ港着
セウタ港内に銀行があるので、とりあえず1万円くらい両替しておくと便利か。
(1万円=約1000ディルハム(DH)。
ユーロ紙幣があれば、それを両替するのが一番。
(100ユーロ=約1000ディルハム)
以上が旅行メモです。
当時の行動や心情が手に取るように分かりますね。
全く、フェリーのチケットのことは、気にしていないですね。
朝食のことは気にしているのに、、
チケットは、すでに、手に入れているという前提ですね。
そのことが、後で大変なことになることも知らずに、、、

朝早く、港の桟橋で撮った写真です。
7時前なので、まだ薄暗いですね。
この後、ドタバタが起こるとも知らずに、すました表情で写っていますね。
~ワクワク気分が一転、、~
ぼくたちは、乗船の連絡放送を待ちながら、待合室で、何もせず、座って待っていました。
チケットを持っていると思っているので、チケット売り場で、並んだりする必要はないと思っています。
旅行社から旅行前に送られてきているので、大船に乗っている気分です。
いよいよ、アフリカ大陸だと思うとワクワク気分です。
乗船手続き開始の連絡があり、荷物チェックを受け、荷物を預けたり、出国手続きをしたりして、流れに沿って順調にきています。
さて、いよいよ、乗船!という所まで来ました。
ドアの外にフェリーが見え、乗船する桟橋を目の前にしている時です。
チケットをチェックしている係員に
「これでは、船に乗れない!」
と言われ、足止めをくらいました。
気が動転するくらい焦りました。
理由が分からないからです。
もし、これに乗れなかったら、この後の旅が断線します。
~クーポンとチケットは違う!~
その係員と拙い英語でやり取りして、分かったことは、
「あなた方が持っているのはクーポンで、必要なのは、乗船券(チケット)だ」
ということです。
ぼくたちは、
「これを見せて、荷物も預けることができたし、出国手続きもできた。これがチケットだ」と、言い張りましたが、どうしてもフェリー乗せてくれません。
~再度、入口方面に向かって、~
仕方がないので、
「どこに行けばいいのか?」
と、聞くと、係員は、入口方面の遠くの方を、ゆび指しました。
どこに行けばいいのか、具体的には、分かりませんでしたが、とりあえず、ぼくだけ、戻ることにしました。
O君には、そこにいてもらって、勝手にフェリーが出航しないように見張っていてもらいました。
ぼくは、とりあえず、今来た通路を入口方面に向かって走りました。
もちろん、逆流です。
人の流れに逆らって走るわけなので、人の波を掻き分け、掻き分けです。
走りながら、手に持っているクーポンを大袈裟に振り回し、そこいらの窓口の全てに
「Ticket exchange here?」
と、大声で聞いて回りました。
英語として正しいかどうかは分かりませんが、少し離れた窓口で、
「Yes!Come on!」
という声がしたので、ほっとして、2人分のクーポンを出しました。
~無事乗船~
スーツケースを預けた場所よりも、出国手続きをした場所よりも、もっと先の窓口です。
待合室のすぐ近くまで戻ったことになります。
こんなことなら、待合室で時間を持て余していた時に、やっておけばよかった作業です。
まあ、後悔しても仕方ないですが。
結果的には、そこで、チケットが手に入り、無事フェリーに乗ることができましたが、内心は、とてつもなく焦っていました。

無事乗れて、ホッとしている写真です。

ジブラルタル半島が、どんどん遠ざかっていきます。
スペインにさようならです。
もちろん、ユーラシア大陸にも、さようならです。
~念願のアフリカ大陸上陸~

ぼくの右後方に見える陸地が、アフリカ大陸です。
2時間ほど乗ったところで、アフリカ大陸が見えてきました。
時差があるので、2時間乗っていても、1時間しか時計は進みません。

ぼくたちが、乗っていたフェリーです。
アフリカに上陸しました。
人生初のアフリカ大陸です。
感無量とは、こんな時に使う言葉でしょうか。
さて、モロッコでは、どんなことが待っているのでしょうか?
(第12話 終わりです)
(第13話は、「セウタからフェズへ」です)
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