DAY4:2012年8月21日(火)その2

ホテルの部屋で小休憩した後、15時少し前にジブラルタルを目指して、ホテルを出発しました。

上の地図の右の盲腸のような半島が、ジブラルタル半島です。
ご存じの通り、ジブラルタル半島先端の半分は、イギリス領なので、国境を往復することになります。
だから、パスポートは必需品です。
スペイン・イギリス両国ともシェンゲン条約域内なので、そんなに厳しいパスポートチェックはないと思いますが、何といっても、イギリスにとっては軍事施設があるので、素通りというわけにはいかないと思います。
1805年の「トラファルガーの海戦」以来、一次大戦でも二次大戦でも、結構、両国間でドンパチやってますからね。
それほど、ジブラルタル海峡は、重要な拠点なのですね。
何といっても、地中海と大西洋の出入り口であり、ヨーロッパとアフリカの交差点ですからね。
ジブラルタル海峡は、距離にして14km程度で、津軽海峡より狭いくらいですが、地政学的には非常に重要な地点なのでしょうね。
~パスポートコントロール~
話がそれてきたので戻します。
アルへシラス15時発のバスでジブラルタルへ向かいました。
かなりの観光地らしく、バスは、30分おきに運行していました。
聞くところによると、免税品を買い行く人が多いのだそうです。

アルへシラスから30分くらいで、地図上の黄色〇の「パスポート・コントール・ステーション」に着きました。
バスから降りて、一人一人イミグレーションの職員にパスポートを見せるパターンでした。
入国スタンプが必要(所望)な人だけ、自分で押すパターンです。
まるで、記念スタンプみたいですね。
ぼくたちも入国記念に一応、押しておきました。
~世界でただ一つの珍しい滑走路~

再び、同じバスに乗り、ほんの1,2分行くと、世界でも、このジブラルタル国際空港だけと言われている、一般道路と滑走路が交わっている珍しい場面に出くわします。
上の地図で黄色の横線が滑走路です。
真ん中の太い道路が、ぼくたちがバスで通った一般道路です。
ぼくたちは、特に目的がなく急いでいたわけではなかったので、飛行機が来て、ぼくたちのバスを止めてくれないかなと、願いましたが、願いは叶わず、踏切が下りることなく、滑走路を通過してしまいました。

イミグレーション付近から「ジブラルタルの岩」が眺められます。


徒歩で、パスポートコントロールを受ける人もかなり、いました。
~イギリス領・ジブラルタルで気付いたこと~
ぼくたちは、買い物などには、あまり興味がないので、町の中心を巡回するバスに乗り換えて、町の様子を車窓越しで見た後、帰路につきました。
買い物をした人に聞くと、ユーロより、やはり、ポンドでの買い物の方が、お得だと言っていました。
不思議だったというか、やはりというか、車はスペインと同じ右側通行でした。
イギリスは日本と同じ左側通行ですが、スペインとの交流が頻繁な土地なので、右側通行の方が、運転手は、ありがたいですよね。
~アルへシラスでもイベリコ豚を~
アルへシラスに戻った後は、町の中心「アルタ広場」周辺を「ふらブラ」しました。
セビーリャで食べたイベリコ豚の生ハムが、すごく美味しかったので、また、その系統のお店で夕食を食べることにしました。
スペイン最後の夜ですからね。

店内に大量にぶら下げられている、生ハムです。
セビーリャよりもかなり安いお店です。
涎(よだれ)が止まりません。
~予定外のお買い物~

スーツケースのキャスターが絶不調になってしまったので、アルへシラスの市場で仕方なく購入した台車(カート)です。
値下げ交渉に失敗して、提示価格で買ってしまいました。
ぼくは、値下げ交渉は、中国で相当鍛えていたので、得意なはずなのに、ダメでした。
イベリコ豚とワインが旨すぎて、ホロ酔い状態だったことが敗因だったと思います。
でも、これからの移動を考えると、絶対に必要な道具です。
何といっても転がらないスーツケースですからね。
持ち上げて運ぶのは、まっぴら御免です。

ホテルの部屋から見えたアルへシラス港の夜景です。なかなかの美観です。
明日は、いよいよ、アフリカ大陸上陸です。
胸が高鳴ります。
(第11話 終わりです)
(第12話は、「ドタバタ、ドキドキ、アフリカ行きフェリー」です)
