DAY2:2012年8月19日(日)その2
~「リベルダーデ通り」を南下~

まずは、昨日紹介した「ボンバル侯爵(こうしゃく)広場」からリスボン一の目抜き通り「リベルダーデ通り」(地図上の黄色マーカーの通り)を徒歩で南下することにしました。

「ボンバル侯爵(こうしゃく)」です。
(「ボンバル侯爵の像」の先端を拡大した写真です)
よく見ると、ライオンを従えています。
ボンバル侯爵とは、1755年のリスボン大地震(6万人もの死者がでた大震災)の後の復興再建を行い、近代ポルトガルの礎(いしずえ)を築いたポルトガルを代表する政治家です。

リスボン一の目抜き通り「リベルダーデ通り」です。
向こうに薄っすら見えるのは、テージョ川のほとりにある「コルメシオ広場」の入口です。
「リベルダーデ通り」は、「ボンバル侯爵広場」からテージョ川近くまで続いています。

「リベルダーデ通り」の左右に広がる「丘」に登るための「ケーブルカー」です。
車輪の角度に注目ください。
かなりの急勾配(きゅうこうばい)を上り下りするケーブルカーだということが分かります。
リスボンは、テージョ川によって造られた複雑な河岸段丘(かがんだんきゅう)の上にできた街なので、ゆるやかな丘が数多くあります。
「7つの丘の街」とも呼ばれています。
リスボンには、その丘を昇降するためにケーブルカーやエレベーターが街の各所に配置されています。
~リスボンカードがない!~
ぼくたちは、このような珍しい乗り物があると、必ず乗りたくなる性質(たち)ですが、昨日、空港で買う予定だった「リスボンカード」がまだ、買えていません。
深夜遅くの到着だったためです。
「リスボンカード」は、リスボン市内の地下鉄、バス、市電、ケーブルカー、エレベーター、一部の鉄道などほとんどの公共交通機関が乗り放題であるばかりか、市内の観光施設が無料になったり割引になったりするすごくお得なカードです。
24時間有効のカードが、17.5€(ユーロ)約2000円です。
「地球の歩き方」によると、空港やインフォメーションで購入できると書いてありますが、そのインフォメーションがなかなか見つかりません。
「リスボンカード」購入まで、しばらくは、乗り物に乗らず、徒歩で「ふらブラ」です。

「フィゲイラ広場」です。
「リベルダーデ通り」から東側の丘を少し上ったところにあります。
本来なら有料のエレベーターで昇った方が、楽に行ける場所ですが、「リスボンカード」が買えていないので、徒歩で丘を登って、また、「リベルダーデ通り」まで下りてきました。
リスボンは、日本よりかなり涼しいとはいえ、真夏ですから、かなり、汗だくになってきました。

「リベルダーデ通り」から「コメルシオ広場」への入口をおさめた写真です。

「コメルシオ広場」です。

首元の手拭いが暑そうですね。
早く「リスボンカード」を購入して、楽に移動したいと考えている頃です。
「コメルシオ広場」の門からテージョ川に向かって歩いています。
「コメルシオ広場」は1755年のリスボン大地震の際、マヌエル1世の宮殿が破壊された跡地に設けられた広場です。
広場という名前には、そぐわない豪勢な門があるので、違和感を覚えていましたが、宮殿だったということを聞いて、納得がいきました。
地球の歩き方には、「コメルシオ広場」にインフォメーションマークがあったので、リスボンカードを買おうと必死で探しました。
汗だくになったころ、見つけ出すことができましたが、開いていませんでした。
時間が早かったようです。
がっかりです。
もうしばらくは徒歩で移動です。
でも、「コメルシオ広場」は、テージョ川からの爽やかな川風が吹く心地よい広場でした。
(第3話 終わりです)
(第4話は、「マザランやバスコ・ダ・ガマがいた」です)