Part5:トボトボ旅、コロンの最期編(その1)

~コロンの最期を伝える意味~

これまで、コロンとのたくさんの思い出を紹介してきましたが、先回お伝えした、富岡製糸場の旅が、最後の旅になりました。

いよいよ、コロンの最期の様子をお伝えしなければならない時が来てしまいました。
ペットを亡くされて、つらい思いをされている方やこれからそのような立場になるかもしれない方もいらっしゃると思います。
そのような方々にとって、少しでも参考になれば、という思いで、コロンが天国に行くまでを、今日から何回かに分けて、紹介させていただきます。

~徐々に立ち上がりが困難に~

それまでは、ゆっくり立ち上がり、ゆっくり歩くことは、できました。
しかし、11月になり、寒さが徐々に訪れると同時に、立ち上がることが困難になってきました。

必死に立ち上がろうとするコロンです。
でも、くるりんと回ってしまいます。

くるりんと回った後は、尻もちです。

立ち上がろうとしても、くるくると回転するだけで、すぐに尻もちをつく状態になってしまいます。
立てなくても何度も何度も挑戦する姿に、目頭が熱くなる時があります。
でも、ムキになればなるほど、うまくいきません。
周りの家具などに頭を打たないか、冷や冷やです。

~精神面では「分離不安」に~

ぼくの足を枕に寝ているコロンです。

そのころから、さかんに、皮膚接触を求めてくるようになりました。
それまでのコロンは、「べたべた犬」ではなく、どちらかというと、「侍(さむらい)犬」でした。
一人でも寂しがらないタイプの犬で、自分から甘えて、べたべたしてくることは、ほとんどありませんでした。

そのコロンが、自分から寄ってきて離れようとはしないのです。
明らかに「分離不安」が表れてきました。
柴犬の終末期に表れる一つの症状なのだそうです。

ある日、夜中に、歩けないはずなのに、ぼくの寝ている和室まで移動してきて、扉に、もたれかかって寝ていたことがありました。

それからは、そんな健気(けなげ)なコロンの気持ちに、できるだけ応えてあげたいと思い、時間の許す限り、一緒の空間にいるように努めました。

(第15話 終わりです)

(第16話は、トボトボ旅、コロンの最期編(その2)を紹介します)

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宮田 彰(あきら) 1961年新潟県上越市生まれ 新潟県内公立小学校教員を33年間勤める 2015年から中国上海のアメリカンスクールにて教員 2021年退職 2022年「あきらのふらブラ旅ブログ」開設 現在上越市在住

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